第19話〜クリスマス | Distance~時を超え距離を超えた二人の物語

第19話〜クリスマス

寒い冬がやってきた。
クリスマスが近くなったある日、ひろはみきに聞いた

「みき、クリスマスイブの夜は仕事か?」
『ううん。日曜日だから休みよ』
「それじゃあ、ふたりで過ごせるんだ」
『うんうん』
「みき、オマエに何かプレゼントしたい」
『えっ?』

お互いにプレゼントは何が欲しいか聞いた。
みきは腕時計が欲しいと答えた。
ひろはコンバースのシューズが欲しいと言った。

イブの日、ひろは仕事だった。
みきはふたりで食べる料理を作りひろの帰りを待った。
みぞれが降り続ける夜になった。

ひろはみきが欲しいと言っていた時計を探した。
イメージしているものがなかなか見つからなかった。何件もの時計屋を巡り探しまくった。
だんだんと帰る時間は遅くなり、焦るばかりだった。

やっとのことで、イメージにぴったりの時計を見つけることができた。
探しはじめて3時間以上が経っていた。

信号待ちで、花束を抱えている紳士の姿が目に入った。

ひろはみきを驚かせようと、途中の花屋に入り大きな花束を注文した。
花束はどう渡そうか‥‥
なんて言って渡したらいいか‥‥

そんなことを考えながら、みきの待つ部屋にクルマを飛ばした。
コーヒーのいい香りが漂う通路を通り抜け、
ワクワクしながらドアをノックした。