第16話〜小旅行
ふたりで函館の街まで旅行に出かけたことがあった。
それも親には友だちと行くと、ウソをついてだった。
でももしかしたら、バレバレだったかもしれないけれど。
どこへ行こうか
どこへ泊まろうか
何を食べようか‥‥
ガイドブックを買って来てふたりは旅行のプランを練ったりした。
1泊目は温泉街の小さな旅館を予約して、
2泊目はなにも決めないで走り出した。
ふたりの住む街から片道約260キロ。
ふたりとも道中の景色は初めてみるものばかりだった。
好きなテープを聴きながらの道のりは楽しかった。
素晴らしい夜景の見える山に上がった。
ふたりは腕を組んだまま夜景を見ていた。
「うわー、きれいな夜景ね」
『うん、きれいだな~』
「ねっ、わたしとこの夜景のどっちがきれい?」
『えっ?そりゃ、みきに決まってるさ』
「ほんと~?」
翌日、教会を見て回ったり、
港の見えるおしゃれなレストランで食事をしたりした。
どこかの雑誌の取材も受けた。
あとから発行された雑誌のその記事を読んで
「見てみて!ふたりの写真が載ってるよ」
『あっ、ほんとだ』
「もうすこし可愛く撮って欲しかったな」
『オレ、こんなこと話したかなあ』
「ふたりがこの街へやってきたってバレたりして」
『あはは』
あっという間の楽しい旅行だった。
今でもみきは、あの雑誌を持っているのだろうか‥‥
そして思い出が写っている写真を。
このクルマに翼があれば
どこか遠くへ飛んでいきたい
そしてふたりで時を越えたい
それも親には友だちと行くと、ウソをついてだった。
でももしかしたら、バレバレだったかもしれないけれど。
どこへ行こうか
どこへ泊まろうか
何を食べようか‥‥
ガイドブックを買って来てふたりは旅行のプランを練ったりした。
1泊目は温泉街の小さな旅館を予約して、
2泊目はなにも決めないで走り出した。
ふたりの住む街から片道約260キロ。
ふたりとも道中の景色は初めてみるものばかりだった。
好きなテープを聴きながらの道のりは楽しかった。
素晴らしい夜景の見える山に上がった。
ふたりは腕を組んだまま夜景を見ていた。
「うわー、きれいな夜景ね」
『うん、きれいだな~』
「ねっ、わたしとこの夜景のどっちがきれい?」
『えっ?そりゃ、みきに決まってるさ』
「ほんと~?」
翌日、教会を見て回ったり、
港の見えるおしゃれなレストランで食事をしたりした。
どこかの雑誌の取材も受けた。
あとから発行された雑誌のその記事を読んで
「見てみて!ふたりの写真が載ってるよ」
『あっ、ほんとだ』
「もうすこし可愛く撮って欲しかったな」
『オレ、こんなこと話したかなあ』
「ふたりがこの街へやってきたってバレたりして」
『あはは』
あっという間の楽しい旅行だった。
今でもみきは、あの雑誌を持っているのだろうか‥‥
そして思い出が写っている写真を。
このクルマに翼があれば
どこか遠くへ飛んでいきたい
そしてふたりで時を越えたい