第15話〜暮らしの終焉 | Distance~時を超え距離を超えた二人の物語

第15話〜暮らしの終焉

ふたりで暮らして2か月が経った。

だんだんと生活をして行くことが難しくなっていった。
というのも、クルマの大好きなひろは、安月給の上にクルマの大きなローンを抱えていた。
みきも安月給だったので、ふたりで合わせても家賃を払うのが精一杯。
貯金は家財道具の調達で消えていた。

これ以上、生活を維持して行くのはふたりにとって難しく、
仮に続けたとしても食べて行けるレベルではなかった。

「親に頭を下げて、家に帰ろうか」
「そうだね」

ふたりはそれぞれに家に戻り事情を話した。
責められることもなく、すんなりと受け入れてもらえることができた。

若いふたりの無計画な行動。

今となっては良い思い出。
この2か月は何ものにも代えることのできない貴重な日々だった。

「またいつか、ふたりで暮らそう」
「そうだね」
「きっと、そんな日が来るさ」
「うん」

もう雪が散らつく頃だった。


きらめく星 ふたりのために
愛の舞台 時を止めてこのまま‥‥