
アルバム・ジャケットは歌川広重の東海道五十三次。ボーカルのリヴァース・クオモが親日家なのである。奥さんも日本人。96年リリースの傑作セカンド。
ファーストとの比較で言えば、重く暗めのサウンドであること。最初よくわからなかったが、5回聴けばその価値が理解できる。結局は押して押してロックしてロックしているのだ。その迫り来る音の塊と素直に格闘しておけばよい。じきに体が慣れてくる。決してハードロックとは言い得ぬ、パワフルなサウンドが段々と体に馴染んでくる。
押して押して、と書いたが、その根底に流れるのは美メロなのだ。美メロだから受け入れられるのだ。このアルバム、相当ファンがいるぞ。そして、私も好きだぞ。古い言い方だけど、「胸キュン」の音楽でもあるんだ。
アメリカでは当時50万枚しか売れなかった。純文学の村上春樹でももっと売れているのに。完全に失敗作と一時は見なされていたが、後になって評価が上昇したらしい。「最初よくわからなかった」からかもしれない。同じアルバムはとりあえず我慢して5回は聴くべきだ。それから一定の評価をするべし。本当は10回なんだけど、便宜上5回程度で。世の中にはたくさん良いアルバムがあるから、あまりのんびりとしてられない。
ウィーザーの良いところは、アメリカのバンドでありながら、例えば、ブラーのようなイギリス的繊細さ・陰影加減を表現できるところだと思う。このブログで何度も書いたが、結局はイギリスのロックが好きなんだな。イギリスの香りがするとそれだけでOKしてしまう。