その昔NHKの「N饗アワー」を見ていたら、ブラームスの交響曲第1番をやっていて(確か指揮がデュトワの時代)、番組アシスタントの女優若村麻由美が感極まってむせび泣いていた記憶がある。


美女が音楽を聴いて「ほんまもん」の涙を流す姿を拝めるなんて、生まれて初めて「NHK料金を払っていて良かった」と思ったものだ。ただ、その直後彼女はとある教祖と結婚しているから、何ぞ涙腺が緩くなる洗脳を施されていたのかもしれないが。


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この第1番は「ベートーベンの交響曲第10番」と称されたことのある、歴史上に燦然と輝く傑作交響曲、らしい。一般的評価は置いといて、私の好物である。好きなクラシック音楽は異なった指揮者で聴きたいと思うものであり、ワルター、バルビローリ、デュトワ・・・とチャレンジしてきた。


第1楽章の、「運命」を明らかに意識している、重厚な、突き上げるような情熱を見事に表現できるのはもしかしたらベートーベンを得意とするフルトヴェングラーかもしれないと思えてきたが、いかんせん、録音があまり良い状態で残っていないようである。


たまたまネット・オークションで手に入れたのが、「ブルーノ・ワルターとウィーン・フィル」、何と1936年録音!ワルターによる繊細なオーパス。イタリアが発売元で、ネットで調べたら現在入手不可能らしい。クラシックのアルバムというのは有象無象な感じで、時間と空間を超えて存在したりするからよくわからん。下の写真はコロンビア・フィルとニューヨーク・フィルのもの。