その1に続いて、その2


風などで舞い上がる埃などに付着したセシウムについて

中部大学の武田教授などによる調査では、地面に落ちたセシウム等が付着した埃などの舞い上がりが報告されています。
エアフィルターを装着した集塵機で空気中の埃を2日間 吸い上げて フィルターに付いた放射性物質の検査を行い、セシウムの吸着を確認したとの報告があります。
2011年夏頃までは、市内で空間線量を計測していると、風等吹いた時にMrガンマ等の計測器はス~っと数値が上がりましたが、これは放射線のゆらぎかと当初思っていましたが、どうも空気中を舞う セシウムの影響もあったのではないかとも考えられます。
よって、風の強い日等は、マスク等での自衛対策を行った方がいいものと思います。



相模原市内にて常時線量が高い場所は

雨水浸透マス、あまどい、芝生、コケむした石 植え込み、落ち葉等

雨水浸透マスは 0.25マイクロシーベルト/時 ~高い場所で1マイクロシーベルト/時
市内公園の土壌集積場所では市の調査で地上5cm毎時0.33マイクロシーベルトが確認。
市立公園の落ち葉集積所では、地上5cm 毎時0.37マイクロシーベルトを計測した所もあります。
アスファルトの放射線量は南区東林間で平均 0.1マイクロシーベルト/時(シンチレーションカウンターにて地面の直置き)

芝生は0.07マイクロシーベルト/時、20cm隣の土は、0.045マイクロシーベルト/時と調査では計測されているので、僅かな距離でも線量は変化する事が確認されています。
また芝生の根に近い湿った部分にセシウムの吸着があるのではないかと考えられます。



相模原市内の樹木のセシウムの沈着について

東林間放射能測定室にあるベクレルモニターLB-200にて次の樹木の生葉と落ち葉について放射能濃度を2011年10月に計測を行いました。
※LB-200計測器は、葉っぱ中の自然核種も計測してしまうので、あくまでも参考として見て頂ければと思います。


東林間 東林中学校横の林 クヌギの生葉

県立相模原公園内 けやきの生葉

下溝2000番台 相模原浄水場側 県道沿い コナラの生葉

番田 ふじ第二保育園内 さくらの落ち葉

下溝2000番台 かきの木 落ち葉

横浜市瀬谷区阿久和町 びわの生葉


まず、東林間のクヌギの生葉 重量208g

 計測1回目 107ベクレル/kg  計測2回目 106ベクレル/kg

県立相模原公園のけやきの生葉 重量106g

 計測1回目 49ベクレル/kg  計測2回目 不検出   計測3回目 51ベクレル/kg
下溝2000番台 コナラの生葉 重量190g

 計測1回目 77ベクレル/kg  計測2回目 75ベクレル/kg


ふじ第二保育園 さくらの落ち葉 重量185g

 計測1回目 不検出  計測2回目 不検出


下溝2000番台 かきの木 落ち葉 70g

 計測1回目 不検出 計測2回目 85ベクレル/kg  計測3回目 不検出  計測4回目 不検出


横浜市瀬谷区阿久和町 びわ生葉 192g

計測1回目 83ベクレル/kg  計測2回目 82ベクレル/kg

その他
9月6日 計測 せんだん保育園 桜の落ち葉  不検出

9月30日 計測 ふじ第二保育園桜の落ち葉 不検出

9月30日計測 県立相模原公園内街路樹(樹木名不明)不検出

10月12日計測 こもれびの森 コナラ落ち葉(昨年落葉した湿り気のある葉) 204ベクレル/kg

下溝2000番台の、かきの木の落ち葉の計測で、2回目に85ベクレルを計測したので、計測を4回行い、誤りがあるかどうか確認してみまして、結果は不検出で良いと判断します。

また、上記の検査数値は市民測定室にて行っているので、おおまかな参考数値としてご判断下さい。


次に相模原市内、町田市、海老名市にて、 こどもまもりたいの有志が松葉を採取して、京都大学のゲルマニウム半導体検出器で放射能検査をおこなった結果も載せておきます。

海老名、田名、相武台下、にて松葉を採取した結果を載せておきます。

2012年葉(2012/10/9採取)
海老名(コントロール) Cs-134 4.8 ± 0.3Bq/kg、 Cs-137 7.7 ± 0.3Bq/kg、 Cs-134 + 137 12.5 ± 0.4Bq/kg
田名(西4km) Cs-134 2.3 ± 0.1Bq/kg、 Cs-137 3.7 ± 0.2Bq/kg、 Cs-134 + 137 6.0 ± 0.2Bq/kg
相武台下(南4km)   Cs-134 2.4 ± 0.2Bq/kg、 Cs-137 4.2 ± 0.2Bq/kg、 Cs-134 + 137 6.5 ± 0.3Bq/kg

2011年葉(2012/10/9採取)
田名(西4km) Cs-134 6.8 ± 0.4Bq/kg、 Cs-137 11.4 ± 0.5Bq/kg、 Cs-134 + 137 18.2 ± 0.6Bq/kg

2012年葉(2012/7/24~7/25採取)
海老名(コントロール) Cs-134 4.2 ± 0.2Bq/kg、 Cs-137 7.2 ± 0.3Bq/kg、 Cs-134 + 137 11.4 ± 0.3Bq/kg
田名(西4km) Cs-134 3.8 ± 0.3Bq/kg、 Cs-137 6.8 ± 0.4Bq/kg、 Cs-134 + 137 10.7 ± 0.5Bq/kg
相武台下(南4km)   Cs-134 6.0 ± 0.4Bq/kg、 Cs-137 9.5 ± 0.5Bq/kg、 Cs-134 + 137 15.5 ± 0.6Bq/kg

2011年葉(2012/4/9~4/10採取)
海老名(コントロール) Cs-134 4.9 ± 0.3Bq/kg、 Cs-137 12.5 ± 0.5Bq/kg、 Cs-134 + 137 17.4 ± 0.6Bq/kg
田名(西4km) Cs-134 11.5 ± 0.5Bq/kg、 Cs-137 16.4 ± 0.6Bq/kg、 Cs-134 + 137 27.9 ± 0.8Bq/kg
相武台下(南4km)   Cs-134 2.1 ± 0.2Bq/kg、 Cs-137 3.2 ± 0.3Bq/kg、 Cs-134 + 137 5.3 ± 0.4Bq/kg


町田 藤野台にて松葉を採取、その結果になります。

2011年・2012年葉混在(2012/10/9採取)カビあり・枝の一部が混入
藤の台 Cs-134 16.3 ± 0.6Bq/kg、 Cs-137 30.9 ± 0.8Bq/kg、 Cs-134 + 137 47.1 ± 1.0Bq/kg
2012年葉(2012/10/10採取)カビあり
藤の台 Cs-134 3.5 ± 0.4Bq/kg、 Cs-137 6.5 ± 0.5Bq/kg、 Cs-134 + 137 10.1 ± 0.6Bq/kg
2011年葉(2013/01/27採取)
藤の台     Cs-134 9.2 ± 0.5Bq/kg、 Cs-137 17.7 ± 0.6Bq/kg、 Cs-134 + 137 26.9 ± 0.8Bq/kg
2012年葉(2013/01/17採取)
藤の台 Cs-134 4.0 ± 0.3Bq/kg、 Cs-137 6.8 ± 0.3Bq/kg、 Cs-134 + 137 10.8 ± 0.4Bq/kg

*)新旧の葉が混じって、枝に一部が混入している松葉が高く出ています。枝の影響かもしれません。
*)新しい葉だけを選別したもの(2012/10/10採取)は今年(2013/01/17)採取した2012年葉とほぼ同じレベルにあります。
*)古い葉は新しい葉よりも2倍以上放射能が高くなっています。


LB-200のシンチレーション計測器は、検体中のカリウムもセシウムも一緒に計測してしまうので、正確にはセシウムの濃度は分かりません。葉っぱ中に自然界に存在している放射性同位体のカリウムが存在しているかどうかも不明なので、カリウムが関与している可能性もある事をご了承下さい。
カリウムは植物が育つためには、大切なものですので、いくらかは葉っぱの中に含まれているのではないかと思いますが、原段階では植物中のカリウムについては研究者の間でも謎の部分があるそうです。

LB-200の検査結果では放射能濃度0とされた桜の葉以外は、福島第一原発事故由来の放射能を含んでいる可能性は0ではありません。なるべくならば、落ち葉プール遊びや、腐葉土などで堆肥に使用することは、2013年は控えたほうがいいかもしれません。
また、落ち葉を屋外で燃やすことも、避けたほうがいいように思います。
桜の葉を使用した堆肥から、セシウムが検出されているようですが、これはどうも採取の方法に問題がある可能性も示唆されています。
一重の桜の花を地面に落ちたものを採取して、セシウムが検出されたことがありました。また1ヶ月後の時期に八重桜の花を木についた状態で採取した結果、セシウムは不検出でありました。
花や葉っぱの採取は、地面に落ちたものをなるべく拾わないようにする事が、重要かもしれません。
それと、今回検出された数値がセシウムのものであれば、市内に生育している樹木の数と、樹木1本当たりのセシウムの割合から、市内全域の落ち葉から出るセシウムの総量は計算すれば出てくると思われます。

松葉の計測結果については、カリウムの数値もセシウムの数値も引き出せますので、こちらの結果の方を参考にして頂ければと思います。



アスファルトのセシウムを除染出来るかどうかの、除染実験を行ってみました。

0.1マイクロシーベルト/時を計測したアスファルトを、デッキブラシを使用して水を使って除染を試みましたが、放射線量は低下しませんでした。
セシウムの大きさは、0.0006ミクロンで、ブラシでは到底こすり落とすことは出来ませんでした。福島での除染実験では、アスファルト全体にパックのような吸着物を塗って、セシウムを吸着させ除染実験を行っているそうです。
高圧洗浄も効果があるようですが、セシウムを側溝に洗い流してしまい、結果的に側溝内に汚泥を貯めてしまう事になり、この除染方法には賛否両論があります。


記事3につづく