相模原市役所の放射能関係についての対応を記します。

まず、市立公園に一次 保管されている高い線量と濃度が計測された1440袋 14トンに及ぶ 落ち葉や土の現状です。

参考に3月3日の神奈川新聞の記事内容を載せておきます。


落ち葉や草など8千ベクレル以下は焼却、相模原市が方針/神奈川 2012年3月3日 カナロコ

 相模原市は2日、市の基準を超える空間放射線量が測定された場所の落ち葉や草などの廃棄物について、放射能濃度が1キロ当たり8千ベクレル以下のものは焼却処分する方針を発表した。

 除染で取り除いたものについて、県内の多くの自治体が保管を続ける一方、保管された一部が野ざらし状態になっていることを問題視した同市が、1月に施行された放射性物質汚染対処特措法を受けて判断した。

 市はこれまで、学校や公園、公共施設など1288施設の空間放射線量を測定。地上5センチの高さで市が暫定基準値として定めた毎時0・23マイクロシーベルトを超えた場所や、線量が高いことが想定される地点の土壌や落ち葉、草を取り除いて袋に入れ、施設の敷地内に保管し、立ち入りを制限していた。

 1キロ当たり8千ベクレル以下の落ち葉や草は、2清掃工場で一般の廃棄物とともに焼却。焼却灰は一般廃棄物最終処分場(南区)に埋める。8千ベクレルを超えた焼却灰は、国に処理を求める。

 市によると、各施設で現在保管している土壌や落ち葉の合計は1440袋。1袋の量は最大で10キロ程度で、計14トン程度を見込んでいる。ただ、現状で落ち葉や草は土壌と同じ袋で保管されているため、すべて土中に埋めるという。


さて、この記事に書かれている、一次 保管された土壌や落ち葉は、3月からどうなったのか?と申しますと、土に関しては、市立公園の敷地内の土壌に埋設保管されております。

落ち葉に関してですが、8千ベクレル以下は燃やす予定であるようですが、現時点は 市衛生試験場にてもう一度 放射能濃度検査を 行い、その結果から検討 判断するとの事です。



次に震災瓦礫焼却についてです。

5月15日(火)市役所の廃棄物政策課、清掃施設課と、こども まもりたい 震災瓦礫問題対策チームが話し合を行いました。
以下 当会担当チームのコメントより抜粋します。

新たな事は、5月の連休明けに、県と3市の職員で、岩手に行って県知事から説明を受け、大船渡と陸前高田の現地に行って見てきたそうです。

両市では、だいぶガレキの処理が進んでいる印象で、今岩手県が改めて計画を見直していて、見直しの結論が出てから再度検討することになる、という話です。
当面、ガレキ処理の話は進まないのではないか、という感じだそうです。少なくとも、国が指示してきた、大船渡と陸前高田はもう必要ないのではないか、という状況も考えられる可能性もあるとのこと。
岩手でも北部では、まだ進んでいない町もあるとのことでしたが。当面、「待ち」のようです。

測定に関することで、環境省のガイドラインについて、排ガスの測定時間と量(4時間3立方メートル)がそれで良いのか?を、市でも口頭で問い質しているとのことでした。
5月のはじめごろで、まだ環境省からの返事がない、と言ってまして、、また測定時間と量を拡大してやってみることについては、検討中、という話でした。

長~い検討ですが、ほんの少し前進しているのか、もしくは流れがちょっと変わってきたのか、、、?!という感じです。との事。



次に日光修学旅行についてです。

5月19日(金)に相模原市学校教育課に問い合わせを行いました。

まず、市内小学校72校全校が、比較的放射線量が高い日光江戸村には立ち寄らないとの事。

現地のホテルや宿屋が行っている食材の放射能検査の検出限界値は3bq/kgです。

群馬県側の片品村から奥日光に行くルートから、入る小学校の詳細は掴んでいないとの事でした。

「こども まもりたい」では、修学旅行問題に関して 現在 相模原市学校教育課及び校長会と、修学旅行行き先変更について交渉中でありまして、進捗する時間は少し遅いですが、メンバーのお母さん方が、粘り強く動いているところです。



5月26日(日)橋本で行われた  相模原市役所主催の放射能の勉強会について、

現在、この勉強会について、参加された方から偏った内容の後援だったとの指摘があり、当日 担当の講師の方が話された内容について、参加者から聴取して、市主催の勉強会として適当であったのかを、精査し まとめている状況です。
おそらく、何らかの抗議文、要請文を相模原市役所に提出する動きになると思います。



最後に給食の放射能検査について

5月31日に、市内41校の小学校にて、冷凍みかんが給食に出ます。
そのうちの、3校に出される冷凍みかんから、業者が行った放射能検査で19.6bq/kgが確認されましたが、相模原市の検査では不検出でありました。
これは、市の検査では、色々な産地のみかんを混ぜて、ゲルマニウム半導体検出器で計測を行ったらしく、濃度が薄まってしまった可能性があります。

今回の事から、冷凍みかんだけではなく、給食食材から少しでも放射能が検出された食材について、一律して給食には使用して欲しくないと、市学校保健課に働きかけを行っているところです。
6月の中旬に、学校保健課と、給食食材の放射能濃度測定について、話し合いを行う予定です。



以上5点について、掴んでいる情報を記しました。

まだまだ、動かねばいけない案件が山の様にありまして、それぞれが家庭や仕事を持ちながら関わっているので、専任で問題にあたるのに限界があります。

それでも出来る事はやっていこうという姿勢で皆おりますので、速度は遅いですが、これからも 「こども まもりたい」を見守って頂ければ幸いと思います。