hirogritのブログ

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年の差遠距離国際ゲイカップル日記。

アメリカ系カンボジア人アーティストの同性パートナー(通称;先生)との関係における日々のカルチャーショック等を緩く更新していきます。

現在は日本カンボジアでの遠距離中。(1年半)

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ドラえもんやクレヨンしんちゃんといったアニメ。村上春樹やジブリなどの小説や映画まで、国籍を問わず日本の文化に馴染み育った人は
世界中に本当に沢山います。

 

 

かく言う先生も若かりし頃のタッキー(滝沢秀明)と松嶋菜々子主演の「魔女の条件」をの主題歌、

宇多田ヒカルの「First Love」をきっかけに日本にハマり4年間日本語を学んだ結構な日本オタク。

 

最近では、米津玄史なども詳しいです。

 

そんな先生、本業はカンボジアの伝統舞踊のダンサーです。

日本の歴史的な書物の物語や随筆等からダンスのインスピレーションを受ける事もあるそうです。

 

能楽や歌舞伎といった日本の伝統舞踊は勿論の事、日本最古の歴史書の古事記や平家物語や真言宗の開祖である空海等の書籍にもかなり精通しています。


かく言う僕は、古文の授業で嫌々習った以来で古典に関しての知識はゼロ。(笑)日本人なのに恥ずかしい限り。

 

しかし逆も然りで、アメリカのポップスや若者のスラングに関しては僕の方が詳しい事もあります。


 

外人のパートナーの方が自国の文化に詳しい事ってありますよね。


 

国際カップルあるある!?~恋人の方が詳しい~

カンボジアの両親の下アメリカ生まれアメリカ育ちの先生。

家庭環境や血縁はカンボジア人と言えど、気質や文化はほぼアメリカ人です。


欧米圏の恋愛関係の特徴として、日本人のそれと比較して驚きなのが
「告白の文化がない」という事。


先生と僕のリレーションシップもアメリカンスタイルでした。


I like you(あなたが好き)はすぐ言うけれど、
最初のI love you(愛してる)まではかなりの壁があります。


僕らの場合は結局半年位かかりました。
(どちらともなく言った感じだったかな?)


I love you と言う以前の段階では、

誰かに尋ねられても「彼氏的な感じ」といった曖昧な回答をします。


認識はしていましたが、ジュンジャパな僕としては中々困惑しましたし、
「なんでこちとら欧米文化に合わせないかんのだ(怒)」という感じでした(笑)


なので実際の所、「I love youとか言う以前に自分が恋人だと思ったらその時点で恋人だ」という解釈の下3カ月程度で彼氏という体で紹介していました。


 

国際カップルの場合、文化の相違によるカルチャーショックは頻繁に起こりますが、迎合する必要は無く独自の在り方を見つけられたら良いですね。


 

告白のない文化~国際ゲイカップルあるある~

 

カンボジアではタクシーに乗る時・外国人は必ずと言っていい程ボッたくられます。ボッたくられると言っても日本のそれよりは格安だけれど。


 

まだ学生であり収入の少ない僕にとっては、はした金でも無駄にはしたくありません。全て真っ向から交渉します。


 

かく言う先生は、収入はカンボジア人にしては多い?方ではあると言えども、アーティスト・ダンサーという不安定な職業。お金持ちとは言えません。


 

しかし、絶対に交渉はしません。いや、出来ません!!



 

~ある日の出来事~

ドライバー

「តើវាមានតំលៃប៉ុន្មាន!」(カンボジア語)
「どこそこまで何ドルだからな!」

 

先生

「មិនមែនថ្លៃបន្តិចទេ?」(カンボジア語)
「少し高くないかな?」

 

ドライバー 

「មិនមានរឿងបែបនេះទេ!ទទួលបាន!」(カンボジア語)

「そんなことねえ!乗れ!」

 

先生 

「ញុំយល់」(カンボジア語)

 「わかったよ。」

 

僕 

「It's too unfair. Better to use other one!」

「おかしくない?他に行こう!!」

 

先生 

「I don't wanna negotiate, please.」

「僕は交渉したくないんだよ。」

 

僕 

「What the …?! Don't give up!Please!」

「なんでよ!おかしい!あきらめないで!」


 

勿論ドライバーへの親切心、そして先生の優しさの素晴らしさは重々承知だが、一か月で合計100$以上の余計な出費にもなる。


はたまたドライバー自身が自分の労働の価値を客観的に理解する

という意味でもあまり賛同は出来ません。 (少し言い訳がましい)


 

まぁ、パートナーと言えどお金の使い方なんて個々人の自由だけどね。
(口出しはするけど)

 

現在24歳、165センチの幼児体型にパッチリ二重な童顔。
アンチエイジングにも投資を惜しみなく行う若ババアな僕。



対して、32歳でスリムな175センチ、トリミングされた髭の生えた顔。

美容にはあまり関心のない先生。(老いが各所に出てきている)


 

どちらもフィリピンなどのアジア人の容姿に少しラテンの血の
混じった様な顔で、カテゴライズは似ている様な感じがします。


 

上記故に、実際の年の差は10歳と言えど

「父」と「子」に間違われる事もたまにあります。



初めてゲイバーに行った際には、「親子なの?」と。

(父子でゲイバーとか想像しづらいし店員さんも失礼(笑))


 

年の差ゲイカップルあるある?~容姿編~

 

先生が良く言うアーティストっぽいフレーズシリーズ。

 

関係に関してなど選択を迫る大事な話し合いをしている時、

先生がこれまた良く使うフレーズがある。

「My heart is telling 〇〇!」

「僕の心が〇〇言っているんだ!」

 

話し合いは基本的に論理的に。そしてメリットやデメリットを考察しながら進め、最善の答えに行きつきたいタイプの僕。

 

「訳わからん事言ってないで、はっきりしなさい!」

最初はそんな風に思っていたが、

 

心の声に耳を傾ける事も大事。頭でっかちな自分を認識させられた様な気がする。

 

自分にはない側面を共有し合えるのもリレーションシップの醍醐味。

先生が良く言うアーティストっぽいフレーズがある。


「That person's energy is 〇〇.」

「あの人のエナジーは〇〇だね。」


 

最初は「オーラ診断?」という感じだったけれども、

言葉や見た目だけでは表しきれない大切な本質を見抜いている感じがして今では僕も結構好きよく使うフレーズだ。

 

僕は、「可愛い」とか「オシャレだ」といった目に見えるもの、
また「頭が良い」「面白い」といった発言から取れるものを
人を表す形容詞として使う事が多い。

そしてどちらかと言えば合理的な考えが好き。

頭でっかちになりがちな事も多々。

 

言語の壁に加え思考方法が違うから話し合いが一筋縄では行かない事も多発する。まあそれも醍醐味。

 

 

 

 

 

馴れ初め ~3~ 

 

その後友人達や先生と皆でクラブへ。

踊るのが大好きな僕。
(過去にはデート相手とクラブに行き踊り過ぎでドン引きされ音信不通になられた事も)

酔いが回っていた事もありビヨンセが憑依したかの様に踊りまくる僕。

先生もダンサーだけあってなかなかのダンス。気を良くした僕はTwerking(腰を振るダンス)をて、やがてズボンが真ん中から「ビリッ」と破けパンツが丸出しに。
 

先生含めそこにいた全員が爆笑の渦に包まれた。

 

仕事モードから酔っ払いモードまで僕の全てをさらけ出してしまったのが先生との最初の出会いだった。

 

馴れ初め~完~

馴れ初め ~2~ 

二軒目のバーにて暫く呑んでいると、そそくさと女社長ランさんが運転手付きの巨大なレンジローバーに乗って帰宅した。
(カンボジアと言えど、お金持ちは凄い。)


女社長ラン
「Oh dear. I have to join Yoga class in the early morning tomorrow. See ya❤」
「いっけない!アタシ明日の早朝ヨガのクラスに参加しなくちゃいけなかったんだ。じゃ!」


初対面なのに残されてしまった先生と僕。。


(勝手に人呼ぶは勝手に帰るわふざけんじゃないわよ怒)
と怒る訳にもいかず、仕方なしに二人で飲む事に。


何を話したかは覚えていないが酔いも回って少しいい感じに。

偶然僕の日本人の友人とも合流しかなり盛り上がりすっかり打ち解けたところで3軒目のクラブへ。

続く

 

馴れ初め ~1~ 

カンボジアの日系企業にて外資系企業の新規開拓営業として
働いていた僕22歳。


ある夜、友人でもあり顧客でもあったアメリカ系カンボジア人
女社長・Ms.Ran(以下ラン)から突然夜ご飯の誘いへのメッセージが入った。

急いで準備しメキシカンのお店に駆けつけてみると、女社長のラン共に

「見た目がラテン人・どう見てもゲイな美しい姿勢としぐさ・金髪・ネイティブの英語・老け顔(40歳だと思った)・インド人の様な髭」
のカンボジア人が。

そうそれが後の僕の恋人先生であった。
(てか、アメリカ人って勝手に人呼ぶ文化なのか?)


ブリトーを皆でつつきながら、しょっぱいマルガリータを飲みいい感じになった後、3人で二軒目へ。
(それにしてもブリトーの発音が皆超良かった。)


続く


 

親友からの知らせ
~2カ月目遠距離のある日~

先生の親友のリノが日本を訪ねてきた。

先生の親友リノ
「Sensei said that I don’t know but recently I feel so quite」
「先生がなんか分かんないけど最近とても静かなんだって言ってたよ」


「Wow. It completely means I miss you right?」
「えーそれって、僕がいなくて寂しいって事じゃん。」

先生の親友リノ
「Yeah. He tried to mention directly but definitely.LOL 」
「そうだね。直接は言ってないけど要はそういう事。(笑)」

親友からの知らせはまた違った嬉しさがある。そして何とも言えない信頼感もある。