The pearl fishers | 日々是好日

ENOのオペラThe pearl fishers(真珠狩り)を観てきました。


って、前夜にハーフプライスtktを検索したら、£94-の席が£30-って。こういうとき、£64-も得したって、思っちゃいけないことは十分分かっているつもりなんですけど、されどちょっと気になる真珠狩り。実際のところ、最上階席なら直サイトで£25-もあったのですが、、、、運に任せてtktを訪ねてみたらまだ£30-席があったので、観てきた、そんな感じです。


The pearl fishersと聞いて、個人的に連想するのは、ドミンゴとかパヴァロッティとか。昔、伊太利亜系の仕事をしてたときに結構聞いていて、そこから派生して、ラッセルワトソンとかによる例のデュエット曲。 「神殿の奥深く」


あ、これビゼーなんだ、へぇ、舞台スリランカなんだ、、、って付け焼刃情報でいざENO。


っていうか、ENOの舞台は、個人的にはそれ程好みではありません。と、いいつつ年にいくつか観ているのですが、見るもの見るもの、なんか古典に対して”新しいアイデア””斬新な見せ方””強烈なオリジナリティ”を付け加えなくてはならない的な何かに追われているかのような演出が、個人的には古典の良さを再認識させてしまうな循環。今回も覚悟の上での参戦です。


って、£94-席、1階N列、やはり高い席はいいです。


(ここからネタバレあります)

お、冒頭の真珠を採ってる人々の見せ方、素晴らしいです。ってか、舞台上下に漂いながら泳ぎながらなめらかに動くさまは、人魚アリエルを越えています。素晴らし過ぎて→”いったいどういう仕組みなの?”という下世話な視線がつい働いてしまいます。個人的には、よみうりランドの水中バレエ団を連想してしみじみしてました。


お、舞台美術。セイロンな浜辺だと思うのですが、なんだかディズニーランドのカリブの海賊みたいな清潔な異国情緒、嫌いじゃないです。なんか、光の置き方とか、雲とか、水の泡とかの見せ方がなにげに素敵です。


お、一番の聞かせどころだと思っていた例の「神殿の奥深く」がいきなり歌い上げられてちょっとびっくり。


お、なにげに贅沢な人員配置。たぶん40人くらい名前の無い役の人がいる感じ。ちょっと人件費心配になるけれどこれはこれで贅沢だからいいです。


お、なにげに結構映像関係使ってます。前半戦は嫌味になるほどでもなく、幕間直前の大波に揉まれる感じな映像とか、まるでアイマックスシアターきどりで、それはそれで悪くないです。


でも、、、、尼僧、、、なんか全然聖なる感じがしないのは気のせいでしょうか。なんか、この女の人、結構”場当たり的”な感じ。いや、実際ストーリー的に”場あたり的”なんだから上手く演じているといえばそうなのかもしれないのですが、、、あまり惹かれませんでした、美味しい役なはずなんですけど。


ナディールも、なにげに現代的なTシャツ&ステテコみたいのがチャラくて、惹かれません。


一番美味しかったのは(ストーリー的には美味しくないんですけど)ズルガさんでした。


ってか、、、後半、、、やはり、、、極端な演出方面に逝ってしまいました。


何故かいきなり、ホングコングみたいなしょぼけた団地の映像が全体に写され、

その奥にいるズルガさん、いきなりラップトップPCを操る経営者、みたいに、みたいに。


こういう演出って、誰が望んでいるんでしょう?魅惑のセイロンにうっとりしに来ているのは僕だけなんでしょうか?


あぁ、やっぱり、そういう方向に逝っちゃったよ、と1人いちいち失笑しながらつっこんでいたので、眠たくなりませんでした。


そして、最後は、BBQ大会のような、ホンモノの火柱が!消防法とかどうなっているのか、そんなこと心配になりました。


期待(?)どおりの斬新急展開で、ある意味、安心したりもしたのですが、なんだか、やっぱり、こういう無理やりな斬新さってどうなの?という不思議感が残りました。


ま、ところどころの舞台美術とか技術は面白かったし、やっぱりビゼーさんの例のメロディーは素敵なので、損した気分は無いんですけど。。。なんだかねぇ。。。