寝台列車でマシュハド Mashhad へ | 日々是好日

すっかりご無沙汰していて、リアルとトマムの関係とかもすっかり忘れてましたが、イラン珍道中の続きです。


エスファハーンからマシュハドへは、寝台列車を利用しました。


中国製らしい車両、マシュハド絡みの路線は新型車両が導入されているそうで、見るからに快適そうです。


エスファハーンでチケット購入時は特にクラスの指定とか聞かれず、こちらも指定もしなかったのですが、どうやら、4人部屋みたいです。


始発から一緒だったのは、このおにいさん、メヘランさん。


その後途中でもう1人おじさんが乗って来ました。もう1人いたちびっこは、他の部屋にお母さんがいるらしく戻って来ませんでした。


お、噂には聞いていましたが、なかなか気の利いたお茶菓子セット。ポットでお茶っていいですね、強制的に和みます。


各車両にあるWCには洋式もありました。なんとなく洋式は不人気なようで、終始清潔が保たれていました。


というか、うすうす察してはいましたが、イランの人って(後で、大都市テヘランは別物と知りますが)かなり衛生意識が高いようで、車両自体もそうですが、車内の共用設備とかも常にキレイでした。


各部屋にはモニターが2つあり、ウエルカムビデオの後は、映画が一方的に流されていました。
お、帽子被ってるときもその下に布巻くんですね!


お、屋外でケバブ焼きながら逢引きしてる!


そして、延々と砂漠を走ります。


ときどき、人が住んでいそうな施設が見えたり、


ときどき、羊の群れが見えたり、


ときどき、人が見えたり、



ときどき、電柱(!)が見えたりして、異国人的に飽きさせません。


食堂車へ行ってみましょう。


以前、チベット行きの寝台列車に乗った時もそうでしたが、いつ開店するのかよく分からないながら、数名のお客がお茶とかしています。


奥のキッチンで一番目立っていたのは、、、、電子オーブンレンジでした。。。


と、乗車後すぐに各部屋を挨拶して周って来ていた車掌さんが僕を見つけ、強制的に話し相手になってくれました。。。。車掌さん、シンプルながら英語ができるの&見るからに外国人っぽくてフラフラ暇そうなのが僕だけなので、かなり親身に相手をしてくれます。僕的には熱望してなかったのですけど。


分からない単語があるとわざわざ検索とかしてくれて、、、”デーツ”を素材にしたお酒があるんだよ、とかとか。


その後、20時位から食堂車もお客が増えてきたのですが、それでも、話が終わらず、、、、なんかすごい恐縮している僕ですが、車掌さん曰く「エスファハーン-マシュハドのお客は、食事を持参してくる人がほとんどで食堂車は大丈夫だよ」とのこと、とのこと。


あまりに長居していて、ふと、部屋にパスポートの入った鞄を放置していたのが心配になって一旦部屋に戻らせてもらう(?)ことに。と、その瞬間、今度は、イラクから旅行中という青年たちが、「僕の部屋においでよ」と誘ってくれて、ついていくことに。。。


イラク☆

失礼ながら、イランとイラクの違いもよく分からず、イラン旅行についてもついイラク旅行とか言ってしまうレベルなんですけど、イラクからの青年たちは英語も結構話せて、ってか、イランの言葉とイラクの言葉も違うそうで、車掌さんとも英語で話していました。


僕の持っているガイドブックを指さして「ねぇ、ここの湾なんだか知ってる?ペルシア湾だよ、”アラビア湾”じゃないよ!」


ふ~~~ん、海の名前で揉めてるのって、極東だけじゃないんですね。勝手に新名つけて騒いでいる隣国をウザイと思っているのって日本だけじゃないんですね、なんか親近感。ちなみに、イラン内ではフェイスブックとかブロックされてしまうのですが、イラクでは可能だそうで、後日連絡するね、と言われたのですが、いまのところ音信不通です。


さて、車掌さんが「待ってるよ♡」と言っていたのが気になります。別に僕から話題は無いのですが、待たせているというのは不義理になりそうで気になります。


僕も暇だったし、まだ夕食を食べていなかったので、食堂車に戻ると、、、


車掌さんが、スタッフの食事をご馳走してくれました。。。別に物欲しそうな顔とかしてなかったんですけど。


メニューはイラン式スパゲティ!まだ食べられるレストランを見つけていなかったのでなにげに嬉しいです!


そして、話題は、、、、

同席した2人のスタッフ(青シャツ)から、「僕のお母さんシングルなんだけど、結婚してくれませんか」でした。

1人のお母さんは60歳で、もう1人のお母さんは52歳だそうです。


確かに、、、、神社仏閣を訪ねて良縁を祈願している僕ですが、、、こんなところで叶うチャンスが来るとは想定外でした。

念のため、「僕が貴方のお母さんと結婚すると、貴方は僕の息子になるんだけど、いいの?」と聞いたら、

「いい」んだそうです。


このまま将来孤独死するくらいなら、イランとの縁というのも悪くないのかもしれません。

とりあえず、積極的にアクセプトもしなかったのですが、積極的に断りもしなかったので、いつなんどきは、この縁にお世話になれることを保留しておこうと思います。


その後、今後の僕のスケジュールの話題に。


車掌さんの乗務パターンは、テヘラン→マシュハド(ホテルで休憩)→エスファハーン→マシュハド(ホテルで休憩)→テヘランだそうです。


で、僕がマシュハドに1泊予定と話すと、

「僕(車掌さん)の列車はマシュハドに朝着いて、午後5時にテヘランへ出発だよ。マシュハド観光は半日あれば十分。鉄道チケットを変更して、午後5時の寝台に乗れば、マシュハドの宿代も浮くよ。一緒にテヘランに行こう」


。。。

リーズナブルな提案で断るスキが無く困ってしまいました。その親切というか、相手の話をよく聞いて理解した上での親身なオファー、、、まだマシュハドの宿もみつけていなかったので、一瞬ゆらぎましたが、日本人のココロ的に、そんなに甘えることもできません。日本人的にヘラヘラと笑って濁してしまいました。


その後、さらなる親切が。

「この列車はずっと砂漠の中を走っているんだけど、途中、通過待ちでしばらく停止するから、その時外に出よう!」


砂漠!なんて、僕の脳内履歴に前川清の”東京砂漠”が最新情報で、それより前は、”月の~砂漠を~~”まで空白です。


夜酒をする習慣も無い車内は早々に寝てしまう人も多く、深夜の砂漠にいそいそと降りるのはスタッフと僕だけ。


「砂漠って、砂がさらさらなイメージかもしれないけど、岩が小石になって小石が砂になるから、小石がたくさんあるんだよ」とか聞かされると、ロマンティック度が高まって、歌詞のひとつやふたつ書けそうになります。


「その小石が線路に乗っかると危ないから、ここから先、しばらくは徐行だよ」とか聞かされると、鉄男じゃなない僕も、いつか人に、無理やり教えてあげたい気分になります。


なんか、もぅ、6時間位、車掌さんと一緒にいる気がします。。。ま、一番偉い人は、結構暇という説も無くは無いですけど。


そうそう、とても親切にしてくださった車掌さん。話題のヒトツにイスラム教の話もありました。特に僕から質問をすることもなく、はいはいと頷いていたのですが、、、、、「じゃ、明日は君から仏教の話を聞かせてもらうよ」と言われ、かなり面食らいました。


!!!仏教!!!のハナシ。。。。とたんに浮かんできたのは、”一休さん”。。。。”輪廻転生”って仏教だったっけ、、、”無常、無常、、、、諸行無常。。。”、、、、祇園精舎の鐘の音って、、、作者誰だったっけ、、、、


非常に困ったので、とりあえず、「仏教の話は、後日、E MAILします」でお茶を濁させていただきました。


そんなこんなで、やっとこ失礼させていただいて、上段のベッドで寝ます。デュベもリネンも清潔で快適、バスよりずっと楽です。


そして、朝。


絨毯が敷かれている通路で外を見やるのは、

”るいびとん”を巻いたお母さん!こういうの嫌いじゃないです。


そして、シーツの回収。って、素晴らしい景色が!


全ての部屋から、完璧にきちんと畳まれたシーツが回収されています!


ちょっと察していたんです。朝、同室のお金持ちそうな太ったおじさんが、すごいきちんと布団を畳んで袋に戻していたのを見ていたので。


一番きちんと畳めていないのが、僕のシーツでした。。。


こんな景色、今まで遭遇したことがありません。

欧米の飛行機機内の降機時の汚いこと汚いこと。ビジネスクラスとかの布団を畳んで戻す人なんて一人もみたことがありません。中国の汚さとはまた別物なのですが、それでも欧米も、汚くしないと(掃除する人の仕事を奪うことになるみたいな屁理屈的に)いけない決まりがあるかのように汚いです。


なので、すごい眩しい景色でした。


イラン、素敵過ぎます。くどいですが、テヘランは別物です。


そして、朝10時。列車は無事、マシュハドに着きました。



降車時のわさわさにまぎれて車掌さんに再会することもなく、これから、宿探しです。


イラン寝台列車、とっても快適で素晴らしかったです。これで740,000リアル(≒2,300円)。個人的にはバス移動よりずっとおススメします!