全く知らなかったのですが、イイらしいというのを小耳に挟んで、大英博物館で開催中の有料催事、
The Tomb of the Unknown Craftsman
へ行って来ました。厳密に言うと前日にWEBから、Afternoon tea package(£26-)を購入、14:15入場、15:30午後の紅茶の時間指定制でした。
Victoria Miroでの、Alex HartleyによるThe world is still big展 を観て、Primrose hill→Regent's parkと歩いて、あっとはBaker st.駅から地下鉄でと思ったら、Oxford circus駅での乗換をミスって(エスカレーターに乗って改札口に着いてしまったら、もぅ乗換できなくなってしまっていた)いたら、ちょうどいい時間になっていました。
予備知識は、ターナー賞受賞歴があって金沢に縁があって女装癖があるおじさん芸術家ということ。
会場入口のピンクのバイク&背中のテディベアAlan Measlesにぐっと掴まれました。
かなりテンションあがります!
有料催事&入場時間指定制とはいえ会場内は結構な賑わい、水曜の昼過ぎなのに。
本人作の壺やタペストリーに加え、大英博物館所蔵品の(本人作ではなくて本人チョイスの)展示品を絡めての展開というのも、僕には新しい。あ、本人の作品解説文で、「キティちゃんが四国巡礼をしている姿が描かれているハンドタオル(四国のお土産?)が一番今回の趣旨を表現している」というように、”巡礼”がキーワードになっているのも、サンチアゴデコンポステーラを訪ねた身としてはなんだかかなり惹かれます。
沢山の壺作品があり、その柄が見れば見るほど味わいがあるのですが、よくよく俯瞰してみれば、壺の焼きっぷりというか壺自体の仕上がりっぷりも相当素晴らしい。遥か昔の貯蔵品との絡み具合も絶妙で、15:30の午後の紅茶予約時間までぎっちり集中して見続けました。
凄いたくましい仕上がりっぷりのところに、♡とかドットとかクマちゃんとかラブリー記号が堂々と鎮座してくる展開もかなり僕の壺に染みました。
Grayson Perry氏のことも、氏の背景もほとんど知らなかったけれど、現存する芸術家として、かなり気になる存在になりました。そして、こんなにも壺壺であり、かつ、かなり鮮烈な描写も多い作品展示を有料で観に来ている人々が、かなり年齢層も幅広く、子供連れも結構いて、性的表現な作品でも親子で会話していたりするのが、凄いなと思いました。
そうそう、予備知識検索時、気になる一文が。
「最近アートは、もう既にたくさんの素材、アイデアが出尽くしてる。だからオリジナリティーを追究すると創作が追い込まれてしまうと思うので、もうオリジナリティーを追うのではなく、高い品質の作品をつくるように考えた方がいい。」(2006年公演談)
これ、僭越ながらここ数年、僕も舞台を観ていて感じていたことだったので、かなり驚きました。何か新しいもの、何かオリジナルなもの、何か衝撃的なもの、、、に”追われている”作品を観ると、むしろ、古典的なものの質を高めた方向に、観る側としても惹かれていく。
かなり面白いエキシビションでした。
そして、おまけとして、
”Grayson Perry's Teddy Bears' Picnic”と称した特別アフタヌーンティー。
サンドイッチは、smoked salmon, cucumber, bluecheese, marmaite、
特に、bluecheeseのには、薄切りのブドウとリンゴそして葉っぱが1枚挟んであって、それがもぅ昇天するかのような驚きのジューシー感な三位一体攻撃をしてきて衝撃的でした。
スコーンは、(先日、大英図書館でありつけなかった)クロテッドクリームとイチゴジャム、
そして、スイーツは、バニラ&ラズベリークリームに緑のキラキラをふりかけたミニカップケーキと
エルダーフラワー味の真っ赤なテディベアな形のジェリー、そしてモーターバイクの形のチョコレート(裏側にアーモンドスライスがびっしり)、
F&Mの好みの紅茶をポットで。
もう、どの皿も、目でも楽しめ、味に新発見があって、かなりインパクトのあるヒトトキを過ごせました。
思えば、大昔、シンガポールのフラトンホテルで独りアフタヌーンティーをしたことがあるのですが、サービスは極上だったのですが、やはり独りですることでは無いな、と身に染みていたのですが、今回その呪縛が解けてしまったかのような”1人でも楽しい”アフタヌーンティーを体験してしまった感があります。
いろいろな想定外な思いを提供してくれた、Grayson Perry氏に感謝したいです。

