いつもありがとうございます。ヒロ之丞です。

 

10月に引越してスピーカーを大移動させたので、久しぶりに筐体を開け、ハンダ付けをやり直したりした。

案の定、いくらかハンダが外れている箇所があった。

 

スピーカーの内部配線を、KHD電線のSir Tone SPC-2508に交換したのは2年前だった。

特に不満はなかったが、ケーブルが太かった。

 

2年経ち、もう少し細いのに交換したかったのと、撚り線ではなく単線を試してみたかった。

せっかくなら、ヴィンテージものの電線を試してみたいという気持ちもあった。

 

今回入手したWE18A 単線は、ヤフオクで入手したもの。

本物かって?知らん(笑)。出品者に質問したところ、1970年代以降とのことだったので、ヴィンテージとはいえないかも。

 

単線のため、LRをつなぐことを考えると、撚り線の2倍の長さが必要だ。

入力でLR2本、出力でLR2本。ツイーターとウーファーで×2。これが撚線の場合。

 

今回は単線なので×2。都合、16本配線が必要。1本あたり70cm。

70cm×16本=1,120cm=11.2m。10mだと足りないぐらい。

 

被膜の皮剥きが2倍になるので、ダルい。

ワイヤーストリッパーを持ってたからいいけど、これをハサミでやってたらと思うとゾッとする。

 

SPC-2508のときは撚線をざっくり行ってしまったが、単線は大丈夫だった。

そういう意味では、自分のような工作初心者には単線のほうが向いていると思う。

 

ちまちまと半田付けをして、組み上げた。

 

さて出音の感想だが、きわめて素直な音だ。

何の忖度もない音がストレートに出てくると言ったらいいだろうか。

 

そんな感じではあるのだが、エグい音は出てこない。

丸められている印象はないのだが、「ザ・モニター」という殺伐とした感じでもない。

 

SPC-2508もフラットだったが、さらに力みのない音が出ている。

これはケーブルの細さ、単線であることも影響していると思われる。

 

ヴィンテージだから帯域が狭かったり、等々の不満は感じない。

やはり内部配線は、これぐらいの細さのほうがいい気がする。

 

線が太いと文字通り音も太くなり、感受性というのか繊細さに欠ける傾向がある。

 

単線か撚線は好みによると言われるが、俺は単線の音のほうが好きだ。

根が単純だからかもしれない。

 

あと、今回試みとして、バスレフポートの外周に吸音材を被せるように配置したが、

これは効果があったように思う。

 

これまでYoutubeハイエンドオーディオの音と、どうしても超えられない壁を感じていたのだが、今回単線を試して「これか!」と合点がいった。もちろん何百万円もするDAC由来の音と同等というわけにはいかないのだが、自分としては「もうこれで十分」というレベルまでは近づけた。

 

内部配線については、やはり癖のないものを選んだほうが飽きないと思う。

ベルデンとかモガミとかの、プロ向けの安くて細い単線を選ぶのが最適解かもしれない。