いつもありがとうございます。ヒロ之丞です。
生まれて初めて、ジャズ喫茶に行った。
どこの店かは伏せるけど。
入店すると、ビル・エバンスの『ワルツ・フォー・デビー』がかかっていた。
正面に巨大なスピーカーが鎮座。スピーカーは一段高い舞台に置かれおり、その部分だけ天井が高くなっていた。
結論から言うと、「大味な音」だった。
スピーカーの上には、羽状の板が重ねられたホーン?が置かれていて、
これがまたトライアングルなどをボワボワに引っ張って、間抜けな残響を響かせていた。
店内にはビル・エバンスの写真が飾られていたけど、知的なピアノプレイの見る影もない。
こんな下手くそなビル・エバンスを聴くのは、これが初めてだ。神経に障る音。
とにかく大音量で、音像も2倍3倍当たり前!というぐらいに膨張していた。タイトな音の対極にある音。
音もスピーカーのはるか上方で結像しており、これが上から重くのしかかってくる。要は五月蠅いだけなのだ。
以前、五味康祐氏のオーディオを聴く機会があったけれど、あのときもそんな印象だった。
いい音=大音量と誤解してるのではないか、と首を傾げてしまうような音。
レコードの音のよさなど、微塵も感じられなかった。
針のブツブツいう音が耳障りなだけだった。
しばらく我慢して聴いていたけど、音がひどすぎて居心地が悪いので30分ほどで退店した。
ほろ苦い、ジャズ喫茶デビューとなった。