いつもありがとうございます。ヒロ之丞です。
いままでは、MUTEC MC-3+USBに、MT AUDIOのOCXO 10Mクロックを注入。
リクロックして、MERIDIAN DIRECT DACに入れていた。
その音に、特に不満はなかった。
ただ、リクロックというのが気になっていて、MUTECのカラーレーションがどれだけ作用してるのかなと。
具体的には、若干エッヂが丸められている気がした。
聴きやすく加工された感触があったのである。それは全く悪いことではないが。
その音で満足なら、それが終着点である。それも一つの選択である。
しかし自分は、もう少しいろいろ放浪してみたくなったのである。
それで、ためしにGUSTARD U16というDDCを導入。
これは10Mクロックを注入できるため、外部クロックが無駄にならない。
それをS/PDIF光角出力からDIRECT DACに接続したとき、かなりクリアーで満足した。
MC-3+USBと比較して、音に奥行が出た気がする。が、大差はない。
※ ちなみに、U16は230Vに昇圧トランスで昇圧して電力供給。
そこで終わりにするつもりだったのだが、新しめのDACチップを試したくなった。
I2S接続というのも試してみたかった。
それで、SDA-2を注文したのである(アドバンスドバージョン)。
実はかつてSDA-1も所有していたのだが、ろくに聴き込む前に売ってしまった。
音が淡白でつまらなかったからだ。
シンセンオーディオに注文したのだが、事前連絡なく220Vに挿さってるのが来た。
通電する前に開腹して気づいたからよかったものの、こういうのはやめてほしい。
というわけで、こっちも昇圧トランスで昇圧して、220Vで聴いてみた。
デジタルフィルターなるものがあり、SHARPとかSLOWとか選べるのだが、フィルターなしが見つからず、NOSを選択。
SDA-2もSDA-1同様、おろしたての音は「なに、眠たい音させとんねん!」と突っ込みたくなる音だった。
音のキレがよすぎ、余韻が全くない。正確なんだけど、つまらない音。メリハリなく淡白で縮こまってる。
これだったら、DIRECT DACのほうが全然いい。率直にそう思った。
それでも今回は我慢して、20時間くらい鳴らした。そうしたところ、徐々に温まってきた。
いまでは、DIRECT DACと互角のところまでは鳴っている。が、大差はない。
AKMの強みは、音の正確さ。音が多すぎて混濁するようなソースでは、威力を発揮する。
ESSのような「中の中まで見通せるんです!」という、超高解像度のあざとい音ではない。
とはいえ、SOULNOTE D-2を聴いた限りではES9038PROも素直で正確な音だったので、
ESSに対して、自分が過去の印象を引きずりすぎなのかもしれない。
現在、SDA-2は、おろしたてのときよりも音が広がっており、伸び伸びと鳴っている。
音のボディ(厚み)は失われず、それでいて音の重なりによる濁りがない。
U16+10Mクロックとの合わせ技だけど。
好みにもよると思うが、自分はまあ、乗り換えて満足している感じ。
あとはヒューズとか入れ替えて、とりあえずは一段落の予定。