いつもありがとうございます。ヒロ之丞です。

 

YAHOOブログが閉鎖となり、アメブロに引っ越した。

 

オーディオは現状で満足しており、これ以上手を広げるつもりもなかったのだが、

SOULNOTE D-2に興味があったので、自宅試聴を申し込んでみた。

 

買ってません(笑)。

 

ES9038PROを4個使用の実力やいかに。

NOSモードにも期待。

 

…聴いた。

 

背景の付帯音が増え、音の奥行が増した。

ESS系の音のあざとさ(抉るような細部描写)は、そんなに感じない。緻密さは控えめだ。

 

透明な音はますます透明に。弾ける音はクリスピーに弾ける。

聴き疲れするような神経質さはない。

 

TOTOのPAMELAとかAFRICAでは、音の混濁が全くなく、きめ細かく聞こえる。

STIEVIE WONDERのSTAY GOLDとか、地味な曲でこそ違いが判る。

 

sd2.0はもっと黒い音、悩み深き哲学的な音だったような気がするが、本機はもっとあっけらかんとしている。

北欧というよりはカリフォルニア(笑)。けど、何でもかんでも明るくするというほどではなく、ニュートラルなトーンである。

 

で、俺がこれを買うことにしたのか?ということだが、

結論としては、60万円出して買おうという気にはなれない。

 

いや、モノとしての完成度は、期待以上だった。

音の探求者として正確な音を熱望するなら、60万円はむしろ安いかもしれない。

 

MERIDIANのDIRECTDACに戻せば、音が主な骨格を残してスカスカになるのはわかっている。

しかしDIRECTDACをリプレイスしようというほどの情熱が沸いてこなかった。

 

これがオーディオ専用ルームを持ち、いつも大音量で音楽を愛好するのであれば、ふさわしい選択肢かもしれない。

俺のような、ウサギ小屋で超ニアフィールド、小音量再生の場合だと、D-2がかわいそうになる。分不相応ということだ。

 

これは鈴木御大の作品ではないが、SOULNOTEの血統は受け継がれている。

なので、XLR信仰とか、NON-NFBがベストという信条をもつ愛好家には、強力な候補となりうる。

 

一応デメリットも書いておくと、筐体がデカい。17kgもある。

天板がペナペナしており、ガレージメーカー感全開。

 

ガレージメーカーということは、今後のUSBやらWINDOWSの革新的変化に追いついてこない可能性がありうるということである。

ドライバのアップデートとか。

 

専有面積が広いのと、上が活火山みたいになっているので、重ね置きができない。

ペナペナの上部から容易に電波を拾いそうだし、使用しているうちに天板自体が振動源になるかも。

 

セッティングの影響を敏感に受けるということだが、あえてガレージメーカーの本機を選ぶような愛好家にとっては、

それもまた、楽しみの一つといえるかもしれない。

 

 

P.S.

試聴機は、外部クロックのスイッチ表記が逆になっているとの書類を発見。

これまで聴いていたのは、内部クロックだった。

 

MT AUDIOのOCXO10M外部クロックに切り替える。

内部クロックでも十分だったが、外部クロックにするとより自然に音が湧き出てくる感じ。

いつも聴いている音に、かなり近づいた。

 

といっても、クロックの切り替えでそこまで激変するようには思われない。

すでに10Mクロックを持ってるならいいけど、D-2を購入した上に、わざわざ追加投資するほどの価値はない。

 

自分の場合は、MUTEC MC-3+USBというリクロッカーにOCXO10Mクロックを注入しているので、

これを活かし(柱に据え)たかった。

 

というわけで、小さくてコンパクトなDACがベストだったのだ。