いつもありがとうございます。ヒロ之丞です。

遅ればせながら、Raspberry Piに手を出してみた。
後発で手を出す利点は、すでに多くの解説blogが出ており、致命的な問題点も解消されているところだ。

本当は年末年始に、買いっぱなしになっていたオーディオアンプキットに取り組む予定だったのだが、
ちょっとその気力が沸かず(ケースの穴開けが面倒くさい)、せめてラズパイだけでも、と思った次第。

たかじんさんのSabreberry32というES9018のDACを購入しようとしたところ、共立電子に一括セットみたいなのが売っていたので、わけもわからずそれを購入した。

このセットは、LANケーブルが入っていたり、SDカードリーダーが入っていたりと、すでに持ってる場合は
無駄が多い(おまけにPioneerのUSBフィルター?みたいのまで入っており、これは必須ではない)。

が、全くの入門ということであれば、とりあえずこれを買えばいいので、便利である。
こういう初心者に対する敷居を下げてくれる工夫は、大歓迎だ。

それでまあ、せっせと組み上げ、半日で音出しまでできた。
相変わらずのイモハンダだが、イモハンダなりに経験を積めばスキルは上がるものだ。

初日はDC-ARROWまで組み立てる時間がなかったので、そちらは翌日に回した。

ラズパイは、無線LANデバイスやHDMI端子がついていたりと、なかなか面白いハードだ。
小さいけれど、実用的である。

翌日、DC-ARROWを組み立て。これも問題なかったが、たかじんさんの解説blogを見たところ、ラズパイ本体とDACで別々に電流を供給することもでき、音質向上が期待できる、と書かれている。

もちろん一括セットのDC-ARROWは、1セットしか入っていなかったので、もう1セット注文した。

ケースはタカチの千円くらいのやつにEMERGE+さんのパネルを入れたものを選択した。
選択したのだけれど、これはDC-ARROWの収納を考慮していない。

当たり前だが、ラズパイ本体とSabreberry32のみを収納したらそれでいっぱいいっぱいで、
DC-ARROW、ましてやトロイダルトランスなど、入れるスペースがないのだ(笑)。

結局、電源を別筐体にしまう必要が出てきた。穴も開けなければならん。
とりあえずバラック方式で3Pインレットに半田付けして、音は確かめた。

音質については、普段JPLAYを聴いていたのでさほどの感動はないが、このサイズを考えると大したものだ。
PioneerのドレッシングなるUSBフィルター?的なものの効果は、確かにある。結構ドンシャリに感じるが。

さらにDC-ARROWを介すると、段違いに音はよくなる。S/Nが向上し、音の迫力が増した。
解像度を上げても音の厚みが失われない(以前のVoyageMPDでは薄くなった)のは、大したものだと思う。

上質な電源の貢献は大きいし、ESSのDACはコンパクトな機材で無類の強さを発揮する。
ポータブルオーディオのようなちまちました音ではなく、いっぱしにピュアオーディオの範疇にある。

ただ、たまに高音が割れたりすることがあり、手放しで褒められるレベルではない。
Pioneerのドレッシングなるグッズは、ないよりあったほうがいい。

で、Raspberry Piの実力を確かめたかったのだけど、まともな音で鳴らすにはそこそこの電源を要する。
LANをM12 Gold Switchにして試してみたけど、まだまだハイエンドの音とは言えない。

うまくすれば高音質DAPとして利用できるかと思ったのだが、そこまでコンパクトではない。
仕様通り、赤外線のセンサーとか秋月の有機ELディスプレイとか配線したら、ノイジーになった気が。

P.S.
生涯、初穴開け。

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ハンドドリルで、3mmのアルミパネルをやった。
大変さが分かった。これが最初で最後になるだろう(笑)。

今後は加工済みのパネルを買うか、加工するならボール盤買おうと思った。
まあ無理してアルミのパネルにする必要もないか。薄いMDFとかで妥協したい。

DC-ARROWをもう一台追加して聴いてみたが、期待したほど改善しなかった。
DAC部をラズパイに入れ替えるだけで、こんなにも音が劣化したことに驚いた。

VOLUMIOとJPLAYの違いによる音質差も大きいとは思うが。
結局、オーディオ機器としては、レギュラー使用のレベルにはほど遠い音質であることがわかった。

あとUSBを多用するのは、音質面からは明らかにマイナスである。
USBから2.1mmへの変換ケーブルを注文してしまった。DC-ARROWのUSBから出したいので。

昨日のバラック方式より音が劣化したのは、トロイダルトランスとDC-ARROW基盤を接近させてケーシングしたからかもしれない。

そういえばなんか、本体側のアースがちゃんととれていない気がしてきた。有機ELディスプレイのノイズとか。
今度、配線にもう少し手を加えてみるか。結局、音質を左右するのは電源だ。

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スイッチはおろか、ヒューズさえ付けてない(笑)。

以上、2019年の電子工作は、こんな感じで始まった。
半田付けの練習にはなった。

現実問題としてこんな電源を自作するより、エルサウンドとかの電源を買ったほうが安上がりだし、見た目もいいであろう。それでも一度は、自分で電源の組み立てを経験したかった。

いきなりオーディオアンプキットを手掛けるには及び腰になっていたが、今回の電子工作により、やれそうだという手応えを感じた。電子工作の敷居が下がった。

ろくに回路図とか読めなくても、各抵抗が何Ωか?コンデンサの向きがどちら向きか?
というようなことさえ読み取れれば、工作する分には特に問題ない。たいていは基盤にも印刷されてるし。

P.S.
もしや、と思い、半田をやり直した。
ノイズ、音割れが完全に消失した…。すいませんです…。

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