いつもありがとうございます。ヒロ之丞です。
先週は試聴会に行き、すっかり300Bシングルに誘惑された俺だったが、やめた(笑)。
一時は多数派の支持するトレンドに飲み込まれそうになったが、よーく頭を冷やした。
ひとつには、球が高すぎること。猫も杓子も300Bである。
二本買って10万超えとか、もう一台アンプが買えてしまう。
ふたつには、かつて手離した前歴があること。
アンプとしてはSV-91Bも悪くなかった。トランスも橋本製だったと思う。
その上で、SOULNOTE同様、自分の耳がこの音は不要と判断したのであり、何よりそれを信じたい。
多数派の嗜好と自分のは全く一致しない。元来、へそ曲がりなのである。
KT150のクワッドマッチを注文したけど、在庫切れらしい。
3月になるようなので、気長に待つことにした。
300Bをやめるとすると、KT88には興味ないので、やはりEL34シングルか。
けど、手持ちのEL34もクワッドマッチで購入しているので、2本ずつ使うのはもったいない。
シングルモノラル2台か、プッシュプルということになるが、SV-P1616Dと差がなくなっていく(笑)。
シングルモノラル2台だと、場所とコンセント2口を占有されるデメリットがある。
同じようなパワーアンプばっかり所有してても、いずれはどれか使わなくなるし。
真空管も、EL34以外で試してみたい気持ちもある。あまりマイナーなやつだと製造中止になるが。
あと、真空管アンプは見た目も大事だ。トライオードのは見た目が…。
それを言うと、サンバレーもそんなに変わらないが(笑)。
自分は昭和レトロ趣味で真空管に惹かれているわけではない。音だ。
なので、レトロなやつより、シャーシは薄くてスタイリッシュな見た目のやつがいい。
スピーカーもしかり。
ALTECもJBLもダサダサだろ(笑)。
小坂井電子 TUBEWORKS WE310Aラインアンプ
ついに、真空管プリを導入した。
KSLも気に入っているので、全く不満はなかったのだが。
精度の高さではトランジスタに劣るかと思っていたのだが、杞憂だった。
トランジスタアンプ以上に、ピアノの音に生命力というか力を感じる。
小坂井電子さんのHPには、ナローレンジと書かれているが、心配には及ばなかった。
というか、SV-P1616Dのワイドレンジを打ち消す方向には全く働いていないように感じる。
KSLにつないだときよりも、音がマッシブでかつ背景の静寂がある。
つまり、S/Nや残留ノイズ比でいっても、トランジスタを凌駕している。それでいてウォーム。
解像度ではなくて、鮮度が高い。音の強弱の表現にすぐれている。
これもトランスは橋本なのだが、特に不満は感じない。不思議なものだ。
ヘンなクセもなく、KSL以上にニュートラルな音だ。聴感ノイズもほとんど互角。
パワーアンプの音とバッティングしない。けど無個性ではなく、音の粒立ちが違う。
ポータブルオーディオの世界でもそうだったのだが、高性能だから高音質とは限らない。
分離がすぐれているとかいって、音の焦点が合わず、左右の音が平行線で結像しない機器とかざらにある。
TUBEWORKSのは、ちゃんと左右の音がピタッと合うので安心できる。小坂井さんは音楽を知っている。
このプリを導入したことにより、おそろしく高音質になったと言える。
プリと後述のスピーカーケーブルを変えただけで、こんなに音が変わったことが信じられない。
これまでスピーカーを内振りにしてたけど、ほぼ平行置きにした。それくらいレンジ感が拡大した。
あ、そういえばDACの6DJ8も交換したんだった。
意外とこれが一番変化量が大きかったかもしれない。結局、何が原因だかわからない。
AET SIN SP
FUNDAMENTAL SPC100から交換した。
一聴してその違いは…感じられない。
スピーカーセレクタで分岐させ、最後だけSINを入れたので、なおさら不利かもしれない。
わざわざ10万円以上出して、交換する意義には乏しかった。
音楽の全体的な印象は変わらない。こちらのほうが残響が少なく、よりHi-Fiな感じ。
几帳面に出すぎて、音のエグみまでとことん出してきそうな予感もある。暴く系。
逸品館のページに、ケーブル交換の効果がある順番として、スピーカーケーブル>電源ケーブルと書かれていたが、まあこういうこともある。
それか、SPC100がとても優れたスピーカーケーブルだったということだろう。
これからエージングで変化はあると思うが、コスパでいえば、圧倒的にSPC100だ。
2.5mでは長すぎるかと思ったが、太いケーブルで取り回しが最悪の部類なので、長めのほう良い。
前述のとおり、システムの粗を高い精度で暴き出すので、上流の整備が先。
P.S.
最近、音楽が断続的に中断することがある。一度中断しだすと、それはもう頻繁に。
ネットワークの問題なのか、DACのロック外れの問題なのか。
DAC交換の可能性。真空管にこだわるなら、SV-192PROという線もあるが。
ラインアンプから真空管をくぐらせるので、DACは真空管じゃなくてもいい気がしている。
そもそもDACのロック外れだとしたら、原因は何か。
バーブラウンのDACチップのせいじゃないのか。音は気に入っているが。
FT-sd2.0、MODEL2、SV-192PROとも、全てバーブラウンのDACチップだ。
JPLAYで推奨している、ES9038PROに行くのも手だ。
P.S.2
現在、日本中がMODEL2交換問題で揺れているさなか、真空管を交換してみた。
6DJ8を、付属のeledtro harmonixから松下のやつに。
エレハモのは、エッヂをクッキリ描き出すことに注力しているが、松下のはもう少しマイルド。
音楽の印象が変わるほどの激変ではないが、どちらかといえば松下のほうが好き。
一言でいうと、松下のほうがより音楽的だ。
同じ音楽を聴いても、訴求力が違う。
もちろん、エレハモのもダメな音では全くない。
けど、自分は音楽のまとまりとバランス重視派なので、これは交換して正解だったと思う。
やはりMODEL2は面白いなー。
できれば、これを生かす方向で考えたい。
ロックが外れるのは、DDCとして使っているct1.0のせいではないか。
そんな気もしている。