いつもありがとうございます。ヒロ之丞です。

SUN VALLEY MODEL2 (SOFTONE OEM )
ハイブリッド真空管DAC。音は全然悪くない。
おためしサブというつもりで購入したけど、全然メインで行ける。

FT-sd2.0と比較して、S/Nの悪さとかも特に感じない。
S/NはDACだけで決まるものではない。

DACチップについても調べてみたが、PCM1716らしい。
自分はバーブラウンと縁があるみたいだ。いつも試聴せずに決めているので。

足回りはキット屋の真鍮インシュレーター(小)に交換。
ネジを全部外し、中の基盤も一度外さなければならず、意外と面倒だった。

写実的な音では全然ないんだけど、音がにじんだりすることもなく、全く不満なし。
個人的に、エラーカウンタは不要だけど。

FT-sd2.0はもっと緻密Hi-Fiで、ワイドレンジ。見せなくてもいい粗をクッキリ出してくる。
MODEL2はその点、いい意味でおおらか。それが温かみにも通じる。ゆったり聞ける。

とはいってもFocuslite Scarlett 2i4のような割り切った音ではなく、素直で正確な音だ。
上流でヘンなイロをつけられると、下流まで影響を受けるので好ましくない。

情報量は減っているが、逆にそれで骨格がよく見えるという場合がある。
これまで気づかなかった中高音の煌めきを感じたりすることがあった。

また電源ケーブルも、FT-sd2.0にはACC180というシバリがあり、AETに交換するのが躊躇われた。
いや、別に交換してもよかったんだけど。現人神である鈴木御大が純正ケーブルを奨めていたので。

MODEL2は、当然にAET SINにした。この貢献も大きいと思う。
DAC本体より電源ケーブルのほうが高価なので、コストに見合わないといえばそうなるだろう。

いま、WINDOWS PCからの音出しはOPTICALでDACに出しているので、これもMODEL2で賄える。
FT-sd2.0はバランス出しができるのと超低域の解像度が一枚上手というメリットがある。

あとct1.0との連携で、クロック使用によるCD高音質再生というメリットも大きい。
だが、しばらくMODEL2をメインで使ってみたい。

真空管6DJ8を変更したりして、変化を楽しみたい。
音のバランス的には、いまのままでも十分だ。

貧乏性なのもあり、なかなか球の交換を試してみる気になれない。
どれもエージングが必要であり、新品をポイポイ変更しても大雑把な傾向しかわからないだろうし。

下流がトランジスタアンプだと、MODEL2に物足りなさを感じることがあるかもしれない。
けど、真空管アンプを使うなら、DACはMODEL2でバッチリだと思う。

低域が減少するのは断腸の思いであるが、それを補って余りある音の魅力を感じる。
そして真空管の交換による可能性を感じる。それ、とても楽しそうだ。

これでプリアンプも真空管にしたら、どうなるんだろうという期待感、ワクワク感がある。
TUBE WORKSは注文済みなので、とりあえずはそれでどうなるかを聴いてみたい。

COUNTERPOINTのプリとかどうなんだろう。トランジスタと真空管のハイブリッドというのがひっかかる。
自分が欲しいのは、「ザ・真空管」というコテコテの純A級アンプであり、Hi-Fiは食傷気味なので。

世評につられてSA-5000とかに突撃したくなるが、故障の噂が多いのと、トランジスタは不要なので。
やはりしばらくは、このまま独善的にわが道を行くとしよう。

今回、MODEL2はヤフオクで入手したので、3万円台で手に入った。
FT-sd2.0の10分の一だ。まいったなぁ、というのが率直な感想(笑)。

P.S.
今回の件でサンバレーSUNVALLEYを見直した。
往年の名機の外見だけ真似たアンプを作ったりする姿勢を見て、これまで微妙な評価だったけど。

MODEL2を発掘してきたセンスがいい。いい音を生み出せる人間をよく知っている。
業界内に人脈があり、少なくとも独善的に孤立している天狗ではなかった。

SV-P1616Dも自分で聴いて(←ここが重要)音が気に入ったし、安かろう悪かろうの会社ではなかった。
どれも自社生産ではないのかもしれないが、ニーズのあるものを目の前に提示できる力を持っている。

いつも自分の目指す音として書いてきた、ロードスターで田舎道をクルージングするような音。
それが真空管アンプにはあった。この道の先にどんな音があるのか。

P.S.2
FT-sd2.0を処分することにした。
すっかり真空管の虜になってしまった。

ハイスペックで緻密な音は、ポータブル時代にさんざん味わったが、そこに答えはなかった。
あ、そういえばGEEK WAVEまだ来ないぞ(笑)。

まあバッファーに真空管つかわなくても、アンプで倍音を補えばいいんだけど。
真空管式うんぬんというより、率直にMODEL2のほうが聴いていて楽しい。

けど真空管アンプなら、過去にもSX-3000BDやSV-91Bを経験していたわけで。
シングルアンプでは琴線に触れなかった。EL34 PPで初めて、改宗する気になったわけだ。

いろいろチャレンジしないともったいないなー、というのが実感。
迷走でもよいので、積極的なチャレンジを続けていきたい。