いつもありがとうございます。イモハンダ一郎です。
まだ、俺の正月休みは終わってねえ!!
というわけで、昨日から、真空管アンプキットの組み立てに取り掛かった。
昨日、夕食も抜き、ぶっ続けで13時間くらいやったが、一日では無理だった。
そしてハンダ切れ。アマゾンに注文した今日届くはずのハンダが、まだ届かず。
仕方なく手持ちの銀入りハンダを使ったが、初心者にはやはり使いづらかった。
鉛なら270℃で十分溶けるが、銀入りだと400℃くらいまで上げなければならず、製作も修正も大変。
SV-P1616Dは、プッシュプルステレオアンプのキットである。
初めてのキットであれば、プリント基板のシングルアンプ(エレキット)から始めるのが王道だが、音の好みで選んでしまった。
そしていま、猛烈に後悔している(笑)。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/20/hirofundamental/6a/fb/j/o0908121014426982408.jpg?caw=800)
サンバレーの組立マニュアルはフルカラーで、とても丁寧なものであり、全く素晴らしいと思う。
けど、プリント基板の電源部を除くオール手配線はキツかった…。イモハンダの嵐。
ケーブルはシャーシやケーブルに沿わせるようにと書かれていたが、無視した。完全空中配線。
そしてハンダ付けがウルトラC級に難しくなる場面があった(笑)。
きわめて困難なハンダ付けを終え、ほっとしたところでコンデンサをつけ忘れていたり。
あらためてハンダをやり直し。金具の上下に穴がなかったら、今頃死んでいたと思う。
何とか組み上げ、スイッチオン!
けど、何も起こらなかった…。
まあこんなものかと思ったけど、電源部はほぼプリント基板なので、これはさすがにおかしい。
よく考えたら、ヒューズを入れていなかった。ヒューズを入れたら、無事に電源が入り、真空管が灯った。
ところがスピーカーから、ブーンという音がする。
まだプリアンプにもつないでないのに…。おそらくアースとか、電源系統だろうと推測。
マニュアルを読み返したところ、「音が出ないと持ち込まれたキットの70%はハンダ不良、配線ミス、配線忘れによるものです」と書かれていた。オイ貴様、俺を誰だと思っている!!
…配線を忘れていた(笑)。
それも一か所や二か所ではなかったことを申し添えておく(涙)。
それらを修正しても、まだブーンという異音がする。
初めて使うテスターで点検したところ、HB(ヒーターバイアス)の電圧がおかしい。
そのあたりのハンダをやり直し、電圧が正常な値になり、異音は収まった。
けど、まだ電圧に異常な左右差がある箇所があるので、音出しは見送り。
いま怪しいところはハンダ付け直してるけど、電圧の左右差が変わらない。
真空管アンプを自作する人は、これを設計からやるというのだから尊敬する。
これからもうひと頑張りして、何とか音出しまで漕ぎつけたい。
P.S.
もう辛抱たまらず、音出ししてみた(笑)。
案の定、左chから音が出ない。
ただ右chの音は濃厚で、狙い通りの音だ。コントラバスががっつり聞こえる。
真空管EL34は、GOLDEN DRAGON(中国製)。
P.S.2
ハンダ付けしては電源を入れ、電圧をチェックの繰り返し…してたら感電した(笑)。
死ぬかと思った。
P.S.3
SUN VALLEYに問い合わせのメールをした。数時間後に回答がきた。
その後も点検し、カーボン抵抗をつける位置を間違えていることに気づいた(笑)。
SPインピーダンスの4Ω/8オームの切り替え方がわからなかったので、それも質問。
マニュアル17ページで、黄色線を使用すれば8Ω、灰色線を使用すれば4Ωらしい。
使用しているスピーカー、SP25は4Ωなので、灰色線に付け替えた(マニュアルだと黄色線を使用)。
SP端子には黄色線を、ラグ端子には灰色線を接続すればOKらしい。
実は、苦闘の最中にいくつかカーボン抵抗の足を折ってしまった。
スズメッキにハンダ付けして継ぎ足したが、そのせいか電圧異常の箇所が残っている。
カーボン抵抗は予備がないので、後日交換したいと思う。共立エレショップに注文。
電圧に問題があり、まだ本調子ではないが、左chからも音が出るようになり、一段落。今日はここまで。
プリアンプKSLにつないで音出ししてみた。
トランジスタアンプ(GOLDMUND MM SR2 PRE + MM8)に比べると、解像度は落ちる。
SV-P1616D(EL34使用)は渋い音。スッキリとはしていない。EL34でありながらも低音に個性。
コントラバスがズウーンとくる骨太な音。まだ製作途中であることもあってか、ノイズは多い。
これはEL34全般について通用する意見ではなく、GOLDEN DRAGONとウチの環境(中村製作所の電源トランスとか)との合わせ技なので、SV-P1616Dの評価として一般化できる話でもない。
おまけにP1616Dは、KT150とかにも差し替え可能なので。
けど、自分はシングル派でなくプッシュプル派であることを確信した。
自分は300Bシングルよりこっちのほうが好きだ。
電源ケーブルは、AET SCR EVOを起用するつもり。
あれは反 Hi-Fi 路線で、いよいよ生きてくるケーブルだと思うので。
完成したら球転がし(EL34限定で)を楽しむつもり。
300Bのときは球が高すぎて気軽にできなかった。
数分後、ガサガサ言い出したので、真空管に負担がかかってはいけないと思い試聴中断。
カーボン抵抗を付け替えるまでは、動かさないようにする。
意外と手こずり、まる三日間を費やしてしまった。
ハンダ付けをウンザリするほどこなし、予備ハンダ、ハンダ揚げ、それなりにできるようになった。
最初は電線を金具の穴に通してハンダ付けすることに固執していた。
が、要は通電すればいいので、だんだんアバウトに。
手直しをする際、やはり銀入りハンダが大きな障害になった(笑)。
ハンダごての温度が400℃を超えると、緊張感が半端じゃない。
これで正月休みにやりたかったことを完璧に実行することができた。楽しかった。
また明日から、社畜として元気に搾取されたいと思う。
P.S.4
LANケーブルをBELDEN 1874Aから、CHORD C-STREAMに交換。
解像度が上がり、音の生々しさが増した。前への押し出し感が強い。
音楽性は失われず、さすがCHORDといったところ。
BELDENも決して悪くないが、低音の解像度が上がったので、C-STREAMを常用することにした。