いつもありがとうございます。ヒロ之丞です。

KRELL KSL
クレルのセパレートの中では入門機的な位置づけ。

パワーアンプは、HEGEL H20で聴いた。
バランス接続。H20は便利だ。

一聴して、かなりいい。音に艶がのってくる。
H20が暖まっていない状態でも、どうしたことか不満のない音がする。

パワーアンプの電源トランスをNSIT-2000に変更した効果かもしれない。
寝起きの悪いH20の低音が、起き抜けから引き締まっている。

古臭い音はしない。S/Nとかノイズフロアの高さという意味では現代アンプに劣るだろう。
けど、肝心の中高音はきわめてクリアーだし、適度なノイズフロアは厚みをもたらす。

中空に放り出されたような、超高S/Nのデジタルっぽい音は嫌い。
ガレージメーカーのES9018DACとかNMODEでは、音楽性が不足するように感じる。

ベースラインがしっかり聞き取れるくらいの演出はあるが、わざとらしく強調された感じはない。
「ザ・中庸」という印象だったP2Aと比べると、メリハリのあるKSLのほうが断然好みだ。

上位機種にはKBLがあり聴いたことはないが、レビューを拝見する限り、濃すぎるのではないかと思った。
濃い音も嫌いではないのだが、飽きやすい性質なので、濃すぎるとダメ。

KSLでこれだけ色がつけられるなら、パワーアンプは素直なやつでいい。
そういう点では、H20も悪くない組み合わせだと思う。低音も強めだし。

H20の適応力は特筆に値する。個性が強くないために、どんな上流にも適応する。
XLR入力がついているのと価格も考え合わせると、これはかなりいいパワーアンプだ。

レンジの狭さを意識させられることは全くなく、中域の充実ぶりに驚く。
KSL + H20が奏でる、この説得力ある音に満足してしまった。

実はP2Aに失望したため、HEGELはみんな嫌いになり、H20も売るつもりだった。
けど翻意した。暗さやモヤモヤした印象は微塵もない。鮮烈なパワーを感じる。

KSL自体、つなぎのつもりで購入したのだが、かなり気に入った。音の厚み、躍動感。
「おい、こういう音が聴きたいんだろ」と、手際よく抽出して提示してくれる感じ。期待以上だった。

ちなみに、MM SR PRE2 EVO. + MM8 に切り替えたところ、
MMチームのほうがレンジが狭く、音が濃かった(笑)。音に深みを感じる。JAZZに好適。

元気なときはKRELLチームで、疲れてるときはMMチームで聴きたい。
けどMMチームは、トランペットが刺さるな(笑)。SRの限界か。

MMはレンジが狭いのだが、どちらかといえばドンシャリ。まだ追い込む余地がある。
H20はワイドレンジだが、どちらかといえばカマボコ。

P.S.
ホワイトノイズ?についてEL SOUNDに相談したところ、
プリアンプを排除しろ、との回答。まあ予想通りだが(笑)。

もしかしたらDACに問題があるかも、との回答もあった。
うーん、試してみる価値はあるかな。USBのせいかもしれん。

問題は、sd2.0と「音楽性で」比肩できるDACがあるかどうかだ。
疑うべきは上流か。電源トランスのノイズという可能性もあるが。

P.S.2
VOYAGE MPD サーバーPCは、ALIXだとたまにノイズが入る。
ケースのせいかなのかどうなのか。APUに交代。

P.S.3
sd2.0の入力1を試してみたくなり、Fiio X5とコアキシャル接続して音を出してみた。
なるほど。かなりいい音だと思う。けど、苦心を重ねて構築したUSB経由の音も劣ってはいない。