いつもありがとうございます。ヒロ之丞です。

プリアンプは、必要である。

--------完---------

ちょっと端折りすぎた(笑)。
上記の結論に至った経過を記す。

要は、KAV-400Xi(プリ)+MM8(パワー)の出音を聴いて、そう思ったのである。
KAV-400Xiは単体(プリメイン)として使用してもかなりのものだが、+MM8のほうが圧倒的によかった。

技の緩急、力の強弱が素晴らしくなるのである。それが音に表れる。
自分はブックシェルフ小音量派だが、それでもわかるレベルでの違いがある。

有機野菜を生で食すのをパワーアンプ直結(パッシブプリを含む)だとすると、
間にプリアンプを噛ませるのは、火を通して味付けをしてから食すようなものである。味に深みが出る。

素材がよければ生で食すのもいいだろう。
鮮度が高い分、より感動するかもしれない。

けど、火を通して味付けをすると、ごくフツーの野菜でも素晴らしく美味い料理となる可能性がある。
反面、加工をする都合上、音の鮮度が落ちるのは避けられない。

自分は数年、ポータブルオーディオに親しんだのだけれども、その音は「プリなし」の状態に近い。
音がグイグイ前に出てくる、ボリューム付パワーアンプ直結みたいな音。

逆に言うと、ポータブルオーディオからピュアオーディオに転向した人は、
プリアンプなしの音が馴染むかも。

そのようなセッティングでは、音楽の情熱(パッション)がダイレクトに伝わってきそうな気がする。
ポータブルは、音源から耳までショートレンジで音が飛び込んでくるのだからなおさらである。

PAも割とそういうところがあるし、SOULNOTEのアンプもそのような傾向があった。
それこそが生の音であるという意見も一理あるし、それが好きならそれでいいと思う。

ある時期から、自分はそういう音が五月蠅く感じるようになった(笑)。
特にレンジがワイドで、超高域まで間近でパワフルに再生されると、ストレス刺激にしかならない。

以来、ポータブルで聴くときも小音量派になった。
電車の車内放送でかき消されるくらいの音だ。

鮮度の高い音よりも、味わいのある音を聴きたければ、プリアンプは通すべきだと思う。
一音一音の表情が豊かになる。

自分は最初、ハイエンドボリュームコントローラー(パッシブプリ)にSOULNOTEのアンプを直結して、
その平面的でレンジが狭く、柔らかさのないストレートな音を克服すべく、あらゆる工夫を試みた。

それは中村製作所の電源トランスを導入することで、大きな成果を挙げた。
自分がいま聴いている音は電源トランスの影響を大きく受けており、それに満足している。

その結果、わがシステムでは、どんな機器が入ってこようとも、五月蠅い音は出なくなった。
電源が音に与える影響を認識したことが、転機となった。

自分の目指す音の方向性。それは着実に歩を進めていた。
そしてその矢印の先にはプリアンプが不可欠であることを、自分の耳が確信した。

P.S.
この一年間で、収支がおよそマイナス500万円になっていた…(--;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
これは中古の売却収入も含めての金額。さすがに計画性なさすぎ。

大いに反省した。今後は緊縮財政でいきます…。貯金する。
CIEMが高値で処分できず、循環できないのがイタイ。