いつもありがとうございます。ヒロ之丞です。

たしかに我が家のスピーカーは素晴らしい音を奏でていた。
追い込むべきところは追い込んだ感がある。

けど、どうしても音の空間が「閉じている」印象が拭えなかった。
スピーカーなのにポータブルを聴いているような。小さくまとまっている感じ。

その原因は何なのか。

いろいろ考えてみたが、スピーカースタンドのスパイク受けなのではないかと思い始めた。
TAOC PTS-Aである。

これは傑作スパイクベースだと今でも思っている。
基調はタイトだが適度に響きもあり、定位も完璧だ。

ただTIGLONのマグネシウムスタンドと相俟って、どうしても音場がこぢんまりとしてしまう。
音自体は煌びやかで派手になったとしても、残響が完璧に殺される。

ここらへんは好みの領域なんだろうと思う。完璧に制御され、抑え込まれた音。
フラットで地味。ただ音がにじんだりすることはなく、明らかにいい音ではある。

TIGLONのスピーカースタンドMGT-70Sも素晴らしいスタンドであることに疑いはない。
低音も軽くはなく、不満のないレベルまでは追い込んだつもりだ。

ここから空間表現、音場を拡大したい。
小音量、ニアフィールドで。

やはりスピーカースタンドとスパイクベースを見直す必要がある。
吉田苑のTHE BASEが気になっているのだが、なにせ高い(笑)。

それ以外に、SIDE-PRESSが気になっている。
セッティングが難しそうだけど、スピーカーと台座との接点を極小にするのはいいと思う。

SOULNOTE ST-10と構造的に相通ずるものがある。
若干仰角をつけることも有効だと思っている。イメージ通りなら、凄い音になる可能性を感じる。

いまのスピーカーは、スピーカーそのものというより、TIGLONのスタンドの音。
マグネシウムの音であるような気がしている。それは別に悪いことではない。

SIDE-PRESSは試聴制度を中止した模様。
思い切って突撃してみるか。

スパイクベースは黒檀を試してみたい。

ていうか、山本音響のPB-10があったので、試した。
スパイクベースには小さい気もするが、ST-10なら何とか。

TAOCのほうがハイファイで、全てを鳴らし切るという執念を感じさせる。
一方、PB-10のほうが柔らかい鳴り。解像度では落ちる。

しばらく聴いていて思ったが、TAOCは倍音の表現とかは自然に響かないかも。
ハーモニーを成分要素にまで徹底的に解像しきるから。

音としてより自然なのは、黒檀、PB-10の響きだ。

P.S.
熟慮の末、SIDE-PRESSを導入してみることにした。
THE BASEもよさそうだが、あれはあくまで常識的(そして高額な)スタンドである。

自分の直感を信じたい。

P.S.2
sd2.0とMBA-1PEをRCA接続するため、FundamentalのRCAケーブルを購入。
ACROLINKのRCAケーブルも何本か所有していたが、全部売った。

やはりsoulnoteの音に慣れているので、このケーブルが間違いない。
最後に手首のひねりが入った横拳でなく、最短距離を縦拳でカッ飛んでくるような音。

ヘッドホンはMad dog proだけど、平面駆動ならではの「芯が甘めでマイルドな音色」が消失。
どちらかというとガッツの感じられる音で、やはり上流次第といったところか。

Mad dogとThe OMNIの3.5プラグのケーブルを購入。
ポータブル使用も視野。XLRだと、いちいち仰々しいんだもん(笑)。

P.S.3
SP25を載せているMGT-70SのスピーカーベースもFAPSの黒檀に変更。
シャリシャリした音が消失。たぶんマグネシウムの音だと思うけど、TAOCはそれを忠実に鳴らしていた。

音の空間が「閉じている」感じも改善した。足回りは大事。
TIGLONのオーディオラックのスパイクベースも黒檀にしてみたい。

FAPS志賀氏からメールで助言をいただき、家具等の配置(写真を送った)を変更。
スピーカーの間が離れすぎていると。

DYNAUDIOは音離れがいいのでスピーカー離れてても大丈夫だけど、他も含めて変えてみた。
スピーカーうんぬんより、作業椅子の後ろにスペースができたので、心理的にいい感じだ。

TIGLONのオーディオラックが横長だったので、スピーカーをその前に持ってきた。
いままで壁に近かったのが、後方に十分な距離をとることができた。

これまでスピーカーの存在が消えていたのが、再びスピーカーがその存在をアピールし出した感じ。
あと金物系の音が目立つ。これはラックのスパイクベースを黒檀に変更して様子を見る。

ここから少しずつ煮詰めていく(結局、これが楽しい)。