いつもありがとうございます。ヒロ之丞です。

YBA PASSION 400 PREAMPLIFIER
というわけで、プリを導入した。
中古で購入したため、説明書がなかった。

足は3点あるが、つけかたが間違っていた。
それで斜めになっていたり。さすが中古だ。

輸入品である可能性も考えたが、幸い国内代理店のシールが貼ってあった。
何が違うかというと、100Vで動作保証してあるのだ。これはありがたい。

電源ケーブルが3種ついていたが、3ピンのを挿す穴がない。
というわけで試行錯誤して、2種だけ使ったら、電源が入った。これでいいのかわからない。

通電のみ確認、と恐ろしいことが書いてあったが、無事に音は出た。
この特殊な電源ケーブルでは、他のケーブルで代用できない。

DAC > PASSION400PRE > ハイエンドボリュームコントローラー
で試したら、音が恐ろしく歪んだ。問題外。

DAC > ハイエンドボリュームコントローラー > PASSION400PRE
では問題なかった。これで運用する。

間にプリを挟んだことにより、どういう変化があったか。
一聴して劇的な変化があったかというと、それはない。しばらく聴いていると、音が根本的に変わっている。

音が全体により滑らかになった。丁寧でゆったりした音でありながら鮮度アップ。
矛盾しているようだが、一音一音の質が変わっているのだ。

S/N比が向上し、その上でよりアナログ的な柔らかさを獲得した。
音場の広さは、音がクリアーになった分、見通しがよくなり広がった気がする。

ためしに、ハイエンドボリュームコントローラーを外して構成してみたが、それでも鮮度の高い音だった。
リモコンを試してみたが、ボリュームアップダウンの変化量が大きいので、やや難。

いまの機器構成だとあまりプリの個性は生かせないものと思われるが、それでも十分に仕事を果たしている。
一音一音をスイートにコーティングしていくような、YBAの音は気に入った。

YBAの個性としては中域が繊細だ。それが爽やかというか、クリアーさを印象付ける一因。
ボーカルが引っ込むという評判だったが、SOULNOTEが飛び出すタイプなので中和され、そんな印象はない。

繊細といったが、細いわけではない。むしろ太い。
そのせいで、繊細でありながら濃厚、というなかなか面白い音がする。

温かさというか甘さがあるのだが、緩くはない。
ズバリDANAやSP25には音の方向性というかベクトルが合う。

プリの仕事は単にインピーダンスマッチングとボリュームの調整のみならず、全体をまとめ上げる司令塔の役割を果たしていると思う。ディレクターというか指揮者。

パッシブプリでも十分に満足のいく出音に仕上がったので、プリアンプなしというのも十分にアリ。
けど、間にプリアンプを挟めば挟んだだけの効果はある。その音が気に入るかどうかは別問題だが。

なので無理して導入しなくてもいいと思うが、接点が増えて音が悪くなることは全くなかった。
これは全く不思議な話だが、自分で試してそう感じるのだから仕方がない。

SOULNOTEとかPA的手法の音は回り道を嫌い、音がストレートに出てくる。
それはダイレクトで鮮度が高い反面、アソビがなくリスナーが居場所を追われる面があるのは否定できない。

特に日本の機器は生真面目に鳴らすので、余計にアソビがないのだ。
そこにちょっと真空管を入れてみたり、海外のプリを挟むことで、ちょうどよいバランスになる。

とりあえず、現システムの音は完成した印象、終わったという達成感がある。
本当に小音量でも、音が痩せる痩せないというレベルでなく、全体像が凝縮されたような充実した音がする。

それでいて侵襲性がなく、作業中にはBGMとして聞き流すことができる。
ボーカルからインストゥルメンタルまで、音の出だしから自分好みの音がする。

自分の耳でひとつずつ丹念に確かめながらセッティングを煮詰めてきた成果だ。
次にこれを変更するとすれば、システム構成を総とっかえをするときになるだろう。

…と思ったけど、次はクリーン電源だ!!(笑)

CARDAS CLEAR SERIAL BUSS
カルダスのUSBケーブル。
ハードオフのネット通販で購入。

商品説明には「同軸デジタルケーブル」と書かれており、注文確認メールにもそう書かれていた。
だが、どこをどう見てもUSBケーブルだ。音が悪かったら、説明と違うと言って返品するつもりだった(笑)。

これまで使っていたAUDIOQUESTのDIAMONDと比べても遜色ない。
より音が広がり、音全体のまとまりがいい印象。自分はカルダスの、素直で自然な音のほうが好きだ。

DIAMONDは悪くないのだが、やや萎縮しているような、引っ込んだ音がする。そして暗い。
実はDIAMONDのほうがフラットでHI-FIなのかもしれないが、これは個人的な好みの問題。

USBケーブルがボトルネックになり出音の伸びが抑えられるというは考えすぎだろうが。
とはいえDIAMONDは安いケーブルではないので、CARDASのほうがおすすめだ。

P.S.
今回も狙い通りだったワイ、と思って、PASSION 400PRE > KAV400Xi につないだところ、ダメだった。
プリからプリメインアンプだから???KAV400Xiは、パワーアンプとしては使えないんだろうか。

やむなくハイエンドボリュームコントローラー直下からセレクタで分岐させ、KAV-400Xiをつなぎ直す。
同じ構成のはずなのに、なぜか以前より音がよくなっていた。

一瞬、これがKRELLのプライドかと思ったけど(笑)、たぶんUSBケーブルを変えたせいだ。
というわけで、プリアンプの効果だと思っていたら実はUSBケーブルの効果だったというオチ…(--;

そして、今日はじめてKAV-400Xiにスルーシアターモードなるものがあることを知った…。
知らぬは罪なり。

結果、PASSION 400PREまでは一本道。
そこから下流をセレクタで分岐させることが可能になった。スルーシアターモード万歳。

P.S.2
一日中聴いてたら、音が歪み出した。

sd2.0のUSBの問題であるような気がした。
ASYNCHRONOUSモード(USB2.0)をSYNCHRONOUSモード(USB1.0)にした。

音質上は不利なのかもしれないが、それほど違いは感じず、音が歪むほうが言語道断なので安定性重視。
やはり基本的に、USBという規格はダメなんだと思う。