いつもありがとうございます。ヒロ之丞です。

今日は川崎にある、final のショールームに行ってきました。
そのときの様子をシェアするわ(欧米風)。

元住吉から徒歩20分…(^^;
綱島街道 →尻手黒川道路 を進む。

ショールームのまわりは工場が多く、食事する場所もほとんどない。

バーミヤンで済まそうと思ったが、オペレーションが最悪でちっとも案内しないので待ち客が滞留。
15分ほど待ってギブアップ。コンビニでサンドイッチを買って食べた。

さて、肝心のショールームだが、よくよく調べていかないと通り過ぎると思う。
ガレージメーカーとはこういう感じか、と納得するような風情だ。

インターホンを鳴らすと、階段を上がって2階へどうぞと言われる。まさに隠れ家。
とても通りすがりにふらっと立ち寄れるようなショールームでは無い。

ドアを開けると、いきなり白いのれんで塞がれている。
こういう演出は、富士急ハイランドの「戦慄迷宮」以来だ(笑)。

中の様子は、中世の拷問道具が待ち構えているのではないかという(失礼)薄暗い雰囲気。
戦慄迷宮では、入室した瞬間、血まみれの白衣を着たゾンビ役の人が走り寄ってくるのだが。

勇気をもって中に足を踏み入れると、割とフツーだった(笑)。
final の人がお茶とお菓子まで出してくれた。どうもすみません。

Questyle QP1R
finalがQuestyleの代理店になった模様。
今後は技術提携も視野に入れているらしい。

Questyleの社長はまだ30代で若く、考えも先進的で話していて面白いと言っていた。

QP1Rの音はクリアですごいよかった。サイズに見合わない堂々とした音。
SUZANNEの音が、さらにもう一段リファインされたような音だった。

形状はホイールつきでX5に似ている。
操作性ではX5のほうが一枚上手だが、音では全く勝負にならない。背景の静寂がすごい。

なんかバイブレーション機能があってビビった。
限られたバッテリーリソースを、こういう無駄なギミックに使うな(笑)。

ラインアウトあり。
SONOROUS VIIIを十分にドライブしていたし、これかなりいい。

X5、あやうし(笑)。
ていうか、これがあれば手持ちのDAP全部売ってもイイくらいの音だった。

SONOROUS VIII
ヘッドホンはこれしか聴いてない。
予想に反して、素晴らしい音だった。

PANDORA VI のダイナミックドライバは音が粗く、大味で興醒めだったが、こちらはタイトでいい音だった。
ちなみにPANDORA VI はBAとのハイブリッドで、イヤホンのHEAVEN愛好家にはいまでもおすすめできる。

ドライバを刷新したらしい。388,000円するけど(笑)。
さらに上位には、629,000円のSONOROUS Xが…。

けど冷静に考えると、その価格帯ならHE1000がある。
ETHERはさらに安価で入手できる。そこであえてSONOROUSを手にとるインセンティブが働かない。

Xで得られたノウハウを投入した III が来年発売予定らしく、そちらは4万円前後らしいので期待できる。
いままでfinal のヘッドホンに持っていた、ダイナミックドライバの粗いイメージは一掃された。

これまでは国内メーカーのトレンドに合わせてドンシャリにしていたが、SONOROUSからフラット指向にしたのだとか。最近は音源(ソース)がよくなってきたせいか、以前よりフラットを求めるニーズが増えてきたらしい。

いずれにせよ、final のことを見直した。
ちゃんと時代の動きを敏感に読んでいるし、成果物としての音がよかった。今後は注目していきたい。

ショールームその他
あと試作品のスピーカーがあったので、鳴らしてくれと所望した。
デバイス不調だったがスタッフがかけずり回ってくれ(すみません)、ちょっとだけアナログで音出ししてくれた。

黒布がかけられてあり、シルエットはトールボーイみたいだが、実際はシングルユニット、フルレンジのデスクトップスピーカーだとか。
近い将来、パワーアンプも含め、セット販売することを検討中。

一般家庭で、デスクにおいて聴けるようなシステムを構想。
こちらは庶民向けの(笑)価格帯で出したいと言っていたので、大いに期待したい。

こういうコンセプトで商品開発をしているメーカーが増えるのは嬉しいことだ。
SOULNOTEのSA1.0R+sm1.0コンビを超えるのは難しいだろうが…。

QuestyleのDACとヘッドホンアンプも置いてあった。あとMcAUDIのアンプ。final の真空管アンプ試作品?
ヘッドホンアンプは2台重ねて、XLR片側ずつバイアンプで使ってた。バランスの出音を聴いてみたかったが…。

社名をfinal に戻したのは、イヤホン・ヘッドホンだけで無く、以前のようにスピーカーやアンプも一緒に出していくことにしたからだという。

ピアノフォルテの着想のもととなったホーンスピーカーは、いまでも根強いファンが居るらしい。

PIANO FORTEは壺の中で音が籠もるが、本物のホーンスピーカーもそうなのかと尋ねたところ、
そんなことはないと。素晴らしい音がするらしい。是非それをショールームに導入して欲しい。

ただ製造が難しく、作ると大抵は失敗するのだという。
また導入したお客(お金持ち)のところへ行くと、環境が整っておらず実力が発揮できてないとか。

マルチネットワークでは相当作り込まなければならず、予算としては500万円は見て下さいと(笑)。
室内の薄暗さによる催眠効果も手伝って、ボクは思わず契約書にサインを…しないしない(笑)。

商品説明だけでなく、開発に携わっている人の話が聞けて楽しかった。
ていうか、後で調べたらこの人が社長の細尾氏だった…。

辺鄙な場所にもかかわらず、興味があれば行く価値はあると思った。
ただし、常時オープンでは無い。事前に予約は必須。