check 2418
「〈原題〉The Carter」(字幕版)を観た。
2009年公開アメリカ製作映画作品。
リル・ウェインの素顔としの舞台裏に迫ったドキュメンタリー映画作品。
彼がどれだけ音楽が好きか分かる作品だった。
でも、なにか違和感を感じた。
ドキュメンタリーだけど映画にしなきゃいけないところでの編集の仕方かな?
ヒップホッパーって悪者のイメージが強いからか、リル・ウェインに良くない噂があるからか、どうしてもそっち寄りに持って行きたかったんだろうなぁ…。
それでも彼の人に良さやカリスマ性は消しきれないから違和感に繋がったんじゃないかな?
俺はHIP–HOP好きだけど、どっぷりその世界に使って生きてきてないから共感するまでには至らないけど、ラッパーって…リル・ウェインってもっと純粋な人のような気がする。
インタビューを途中で終わらせているシーンがあったりするけど、あれは俺もインタビュアーが悪い気がした。
質問内容が彼に聞くようなことではないよねw
ラップでは歌詞のこと「リリック」と呼んで。そこから韻をふんで「ライム」を作る
。
日本人でヒップホップに詳しくない俺でも分かる事も知らないのか、それともあえて相手を苛立たせて話題を作りたかったのか…。
あぁいうの見ると、揉める前に切り上げた彼は冷静な判断だとすら思った。
毎日ずっと歌のことばかり考えて、リリックを書き留めず頭に残しておく。
音楽を聴いて引き出されるこれまでに自分から生まれたリリックを吐き出し、さらに何度も繰り返してよりいいものに進化させながらRECしていく。
すごいと思う。天才だと思う。
そして密着されている事に承諾し、カメラにも話しかけたりサービス精神もあるとても気さくでいい人だった。
「ここは使わないで」と冗談で言ってるけど世間に出すべきではないと冷静に判断出来てるところも、スタッフがいても仲間といる時と変わらず接して、密着に付いているスタッフの事を受け入れてくれている。
まぁ、そこも使っちゃってるけど…。
でも、表面的なスキャンダラスな部分やそこに合わせた編集部分を気にしなければ、彼がどれだけすごい事をして、評価され、そこから逃げる事はせず向き合って昇り続けているのかが分かる作品だったと思う。