check 2300
「ツレがうつになりまして。」を観た。
2011年日本制作映画作品。
コミックエッセーが原作で、作者の夫がうつ病になり、うつ病との向き合い方やに世間の(自分も含め)うつ病に対する知識の無さから生まれる偏見や考え方を改めるきっかけを提示している作品。
この作品ではうつ病を「心の風邪」と呼んでいる。
それくらい誰でもなる病気だという事を知った。
うつ病になった人は近くに何人かいたけど、その時はどう対応するのがいいのか分からなかったから、考えた結果普通に接する事にしていた。
この映画では「頑張らない、特別扱いしない事を決めていた」とあったので、あの時自分のとっていた行動は間違ってはいなかったんだとホッとした。
「うつ病」になってる人に「気合いだ!」とか「頑張れ!」とか言わないけど、自分がなった時は、自分の「男の美学」みたいに残ってる「根性論」が邪魔をして、ギリギリまで自分の喝を入れてしまい、早めに対処出来るか不安だと思った。
体調不良なんて、普段生活して絶好調でいる事の方が珍しいくらいだからこれくらい普通だ。
気分が上がらないなんてネガティヴ思考になってるだけで、切り替えられない自分が悪い。
「自分はこの世で邪魔な存在だ」「死んだ方がいい」とか考えてしまっても、自分が死んだ後、親族や世間に迷惑かける事を考えるとこの後に及んで更に迷惑かけるなんて申し訳なさ過ぎて出来ない。
そんな風に根性論、気合い、自分に喝を入れて頑張り続けてしまうんじゃないかと思う。
それすらも効かなくらいまで悪化してから分かるとなると…と考えると心配だ。
外傷がない、熱も出ない、症状もちょっとした体調不良くらいに思ってしまう「心の風邪」
自分の物差しで測ってしまう事は、線引きは難しい。
その時は誰かに頼るしかないのかもしれない。
だから俺は、症状に気付いてあげられるくらい周りを見て生きようと思う。
きっとそれは相手を確認すると同時に自分も確認する事になるような気がするから。