早朝4時
寒さではなく、冷たさと風で半分目が覚めた
強風で前室のファスナーが壊れて開いてしまって
上下にスライドしても閉まらなくなってしまった
寝る前にイスとテーブルを前室にしまったが閉まりきっていなかったことが原因だったと思う
両手で抑えて寝ている頭でしばらく考えた…
インナーテントの内側の周りは水がたまり寝袋もビタビタ
睡魔に負けて重くなった寝袋に潜り込んだ
しかしトイレに行きたくなり渋々外へ…
雨で痛いのか、砂で痛いのか…
あと2時間もすれば雨もやむ予報だったが
体験した中で一番の強風でテントが潰される
潰されるテントを背中で支えながらテント内でうどんを食べた
テント内はさらにビタビタで寝ることも出来なかった
雨が止むまでまてず、カッパを着て撤去開始
位牌は胸の中に避難
壊れたファスナーと強風でたわむテント
雨で濡れている砂なのにパチパチとカッパに当たる砂が強烈だった
すべてが砂でジャリジャリ…
今までで一番つらい撤去だった
カブも砂だらけ
倒れて砂に埋もれてなかっただけましだったかも
早朝から過酷だったが母とたくさん会話したように思えた
母のラスト2年間はアルツハイマーだった
心臓も肺もボロボロだった母
苛立ちもあったり、
情けなく感じたり、
不憫に思ったり、
長生きしてほしい反面、
早く死んでほしいって思ってしまったり…
でも、自分のオムツを替えて赤ん坊の俺を育ててくれたんだから
恩返しとして同じ事をしてあげようと思ってきた
だけど
してもらって、してあげられなかった事は
抱きしめてあげられなかった…
恥ずかしがらず勇気を出して一度だけでも抱きしめてあげられたら
目いっぱいの笑顔で喜んでくれたんだろうなって思う。




