いにしえのソウルをしのぶ(下)
ご存じのように、ソウルはかつて、城壁でぐるりと取り囲まれていた。
ソウルに限らず、中世の都市はみんな城壁で囲まれていた。
今残っているこの城壁は、1393年に築かれたもの(つまり李成桂が李氏朝鮮を樹立した当時のもの)で、何度か補修はされているが、基本的に当時のまま残っているものだ。
当時はここまでが都で、この外は都ではなかった。
画面奥に東大門市場のドゥータが見えるが、かつてこの城壁は東大門までつながり、南大門、西大門と、ぐるりとソウルを囲んでいたのである。
かつて栄華を誇った王朝の息吹を、静かに現代に伝える歴史遺産なのである。
当然のことながら、城壁だから峰の一番上(稜線)に築かれている。
反対側を見れば、眼下に大学路の街並みが見下ろせる。
