ケッペを降りると、そこは韓流だった~束草の旅(3)
ケッペを降りると、いきなりこんな看板が↓
そう。ここ束草はまた、ドラマ「秋の童話」のロケ地としても有名なのだ。
僕は「秋の童話」は第一話(ムングニョンが出てる回)しか見ていないのでよく分からないのだが、ドラマファンにとって、ここは聖地らしい。
主人公の女性、ウンソは裕福で幸せな家庭に育ち、何不自由なく暮らしていたが、実は出生時に別の家庭の赤ちゃんと取り違えられたことが判明。いきなり貧しい家庭に引き取られることになる。
その貧しい家のある場所が、このケッペで渡った対岸なのである。
ここは北朝鮮からの避難民が仮の宿として住み着いた、いわば「難民村」
当時は分断がこんなに長く続くとは思っていなかったから、彼らは粗末なバラックで暮らしながら、故郷に帰る日を夢見ていた。
しかし分断は半世紀にも及び、彼らが故郷へ帰るアテはなくなってしまった。
彼らのことを、故郷を失った人、という意味で「失郷民(シリャンミン)」と呼ぶ。
そして失郷民が住み着いたこの地は、いつしか咸鏡道方言で「お父さん」を意味する「アバイ」村と呼ばれるようになった。
これは僕の想像なのだが、失郷民のほとんどが、北朝鮮の咸鏡道出身者で、家々で子供たちが「お父さん、お父さん(アバーイ、アバーイ)」と呼ぶ声が聞こえたから、「アバイ村」と呼ばれるようになったのではないだろうか。
