韓国の地方税
今、こんな本を読んでいる。今日はその書籍を紹介したい。
- 韓国の地方税―日本との比較の視点/鞠 重鎬
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僕は北海道という、日本の「地方」に住んでいる。
日本も韓国も、地方経済の疲弊が著しい。地方経済をどうするか、地方の経済発展にいかに貢献できるか。
それを考えるのは、僕のひとつのテーマになっている。
今も昔も、そして韓国も日本も、地方財政の大部分は国からの補助金や交付金に依存している。
国から地方へ税収を移転することを「財源移転」と呼ぶが、その構成内容は日本と韓国ではだいぶちがう。
本書は比較租税法学の視点から、日韓の地方税の構造、財源移転の問題点などを論じた学術書である。
もともと日本と韓国は、同じ租税思想のもとに地方税体系が組み立てられていた。
しかし1949年のシャウプ勧告を境に、日本では大幅な税制転換が図られた。一方、朝鮮戦争のため税制体系に何ら変更を加えられなかった韓国では、その後独自の税制改革が行われ、現在では両国の租税体系はだいぶちがった形になっている。
本書は、韓国の地方税について、日韓両国の比較の視点から、その相違点と類似点を浮き彫りにすることを目的としている。
当初、独立税と附加税の形式を取っていた韓国の地方税は、その後90年代に日本と同様、普通税と目的税による構成となった。
著者は、税制の歴史を概観した上で、税制と地方財源との関連も分析し、あるべき地方税務と行政のあり方を提言していく。
租税法学の専門用語がかなり出てきて難解な部分もあるが、「地方」を考える上で、貴重な資料を提供してくれる本である。