韓国大統領列伝
- 今日も昨日に引き続き書籍を紹介したい。
- 韓国大統領列伝―権力者の栄華と転落 (中公新書)/池 東旭
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韓国の現代史は動乱の歴史だ。
植民地支配からの解放、南北分断、朝鮮戦争、相次ぐクーデター、軍事独裁政権と民主化闘争・・・
韓国社会は常に動乱のさなかにあった。
著者も述べているように、「この国では前王朝とそれを継ぐ王朝、前政権と後継政権に連続性がない」
そしてこの国では、後任権力者は前任者を徹底的に無視し、否定する。
韓国の歴代大統領で、その退任後も国家によって名誉を保たれた者は皆無だ。
ある者は任期途中で下野し、ある者は暗殺され、そしてある者は不正蓄財で逮捕された。
この本は、歴代大統領の生い立ちから権力掌握プロセス、そしてその挫折までを活写し、韓国現代史に重ね合わせた意欲作である。
著者の池東旭(チ・トンウク)は、日本で最も有名な韓国のジャーナリストであろう。
日本語が堪能で、日本語の著作も多数ある。
僕は彼の著作を5冊持っているが、深い経験に裏打ちされた著作はどれも面白く、ためになる。
著者は初代・李承晩から現在まで、同時代人として権力者の栄枯盛衰を目撃してきた。
韓国の権力構造、そして現代史の断層を平易に、かつ鋭く論述しており、韓国現代史を学ぶための最良の書といえるだろう。