すばらしき 朝鮮族 | ソウルの路地裏のぞいてみれば

すばらしき 朝鮮族

3月31日のブログで、映画「ダンサーの純情」を紹介した。


主人公は朝鮮族の少女である。


そこで今日はあらためて、朝鮮族について述べてみたい。



中国・吉林省の北朝鮮国境地帯に「延辺(ヨンビョン)朝鮮族自治州」がある。州都は延吉(ヨンギル)だ。


朝鮮族とは韓国・朝鮮系の中国人のことで、中国に55ある少数民族のひとつである。


「朝鮮族」という名前から、北朝鮮の人だと誤解されることが多いが、一口に朝鮮族といっても、その出自はさまざまである。


延辺には、現在の北朝鮮出身者が多い。話されている方言も、北朝鮮の咸鏡道(ハムギョンド)方言である。

「ダンサーの純情」の中で、主演のムン・グニョンが話していたのも咸鏡道方言である。


ところが、同じ朝鮮族でも黒竜江省・ハルピンの朝鮮族は韓国の慶尚道(キョンサンド)方言を話す人が多い。


それぞれの地域で、先祖がどこの地域から移住してきたかによって、話される方言が違う。当たり前と言えば当たり前の話だ。




朝鮮族自治州では、中国語と並んで、韓国語が公用語となっている。朝鮮族は朝鮮族の学校へ行く人が多く、延辺大学という朝鮮族の大学まである。


一般に朝鮮族は中国の少数民族の中でも教育水準が高いことで知られている。

さらに韓国的儒教文化の中で育っているので、礼儀正しくまじめだ。


僕は朝鮮族の友人が4人いるが、みんなとても頭がよく、努力家でまじめだ。



そんな朝鮮族社会だが、時代の流れとともに、伝統は失われつつある。


漢族(いわゆる「中国人」)との交流が深まるにつれ、そして朝鮮族が3世、4世と世代を重ねるにつれ、民族の伝統を失い、漢族と同化する若者が増えているという。



失われつつある民族の伝統をいかに残すか。


朝鮮族社会も大きな転換点にあるのである。



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