悪友くん イーテウォンへ行く(2) | ソウルの路地裏のぞいてみれば

悪友くん イーテウォンへ行く(2)

悪友くんのイーテウォン体験を書く前に、ホジュン氏がどういう人間か説明する必要があるだろう。


そこで、過去の記事を再掲し、悪友くんがホジュン氏にいかにひどい目に遭ったか、述べてみたいと思う。



◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

僕たちは買い物を済ませ、明洞の裏通りにある某焼肉店で夕食を取っていた。



5年前に僕がこの店を見つけたころには、日本人の観光客はめったに来なかった。


しかし最近はガイドブックで大々的に宣伝しているらしく、けっこう日本人が来るようになった。


5年前には日本語が全く通じなかったのに、今では店員さんはみんなぺらぺらだ。




僕はこの店に惚れ込み、5年間、何度も足を運んでいる。



しかし正直言って焼肉の味は、まあ可もなく不可もなく、いたって普通のレベルといったところだ。


だから、焼肉が目当てで足繁くこの店に通っているわけではない。




僕がこの店に通うお目当ては、ズバリこれ↓

ソウルの路地裏のぞいてみれば

テンジャンチゲ。



この店のテンジャンチゲは、ほんっっとにうまい!!


具だくさんで、いいダシが出ていて、この味は絶対に日本ではお目にかかれない。


正直なところ、このチゲを食べるためだけにソウルに行くこともある。



そんなおいしいチゲを食べて幸せな気分になっている僕たちのところに、一人の店員さんが近付いてきた。


時刻は夕方6時のことである。


(つづく)