あいのりワゴンは行く 1991 Spring (4)
みんな一気にやる気まんまん・・・
「え、選べるの? 女の子選べるの??」
名古屋から参加のKさん(仮名)、早くも臨戦態勢に突入した。
仲間3人と初めての韓国旅行。
夜の お・買・い・も・の が目的ではあったが、どこでどうすればいいか分からない。
そりゃそうだ。
当時はインターネットもなかったのだ・・・
そんなときに、思いがけないお誘いのお話。
しかもわが国最大手の一流旅行会社のツアー。
これは信頼できる
(そういう問題かっ)
たちまち参加希望者が集まり、というか、僕以外は全員参加となり、バスの中で1万円を集金するガイドのおばさん。
「あなたは行かないのですか?」
「はい、僕は友達と会う約束をしているので・・・」
(本当の話です)
こうして午後5時、ソウルのホテルに僕だけを残し “あいのりワゴン”は、走り去ったのだった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ここまでお読みになった女性のみなさま(もしくは男性のみなさまも)、不快な思いをされたらお許しください。
でもこれが1991年当時の韓国ツアーの現実なのです。
当時はまだ軍事政権の時代。
韓国は女性が気軽に旅行できる国ではありませんでした。
エステもありません。ヨン様もいません。東方神起もいません。そして「るるぶ」もありません。
僕はそんな時代から韓国社会の変化を見続けてきました。
あれから18年、韓国社会の変化は目を見張るものがあり、当時とは隔世の感があります。
あのころを知る僕としては、ただただ感慨深いのです。