過去2回にわたって、地域SNSの問題点などについて触れてきた。
今回はその締めくくりとして、「地域のソーシャルネットワークへの提言」と題して、地域ソーシャルネットワークに求められるものは何かと言うことを考えていきたい。

図は自治体のページから引用させていただきました。
1. そもそも地域のソーシャルネットワークは1つではない
我々は実は地域においては色々なネットワークを築いている。子供であれば、学校、友達、友達の友達、塾、習い事など。大人も会社、子供の親(PTA、ママ友など)、会社の仲間、地域(隣組)、サークル活動など。その他、mixiなどのSNSで築いたソーシャルネットワークがある。それらが、繋がりあい「地域社会」ソーシャルグラフを形成しているのである。
2. 各ソーシャルネットワークによって必要な情報、共有すべき情報などは異なる
友達だからと言って、その友達の関係は1つでくくることは出来ない。仲間で共有したい情報、仲間のなかでもあの人には共有してもいいが、あの人には共有したくないなど、共有すべき情報のレベルは違う。また、地域社会においては子供や女性は常に犯罪リスクと隣り合わせにいる。仲間内では本名や連絡先などの情報を共有することで、本人性が確認できると言う安心感は必要だが、それ以外にはあまり個人情報を共有せずに、気軽にコミュニケーションをとり、その中からリアルで信用できる関係を築くことも大切である。
3. 一方的な情報提供はいらない(提供する情報の棲み分けが必要)
mixiやGREE、モバゲータウンなどの旧来のSNSのほとんどのビジネスモデルは、広告収入による収益確保になる。その場合、PVをいかに増やすかと言うことが重要になる。mixiはサービス開始当初「既に入会している登録ユーザーから招待を受けないと利用登録ができないという完全招待制」を採用していたため、SNSユーザの増加=ソーシャルグラフの形成のスピードに依存していたため、mixiと言うサービスの認知を早める必要性、およびPVを稼ぐ必要性から「リアルのソーシャルグラフ」をネットに持ち込むこと以外のサービスが様々用意されている。(例:mixiニュース)また、当時ブログが流行っていた背景もあり「日記」のように情報発信型のツールも用意されている。
従って、商用利用と言う背景の下で必要なサービスや、当時の時代背景から用意されたサービスあり、それらは「ソーシャルネットワークサービス」として必ずしも必要となる物ではないのである。
# 現に、mixiはTOPからmixiニュース、最新日記を排除している
4. 地域のつながりは地域に閉じたものではない
地域SNSと言うと、その地域に閉じたイメージがあり、実際おおたんネットなども太田市のホームページなどでサービス開始を告知したのみで、市外に居住している人はほとんどと言っていいほど知らない。
(市内の人も約千数百人しか登録はない)しかし、地域生活に関わる人は、その地域の住人だけではない。近隣に生活する人、物資や情報を提供・共有する人、出身者など様々な人がその地域生活を支えているのである。
すなわち、地域SNSは地域生活をそのままネットに取り込むことが大切であって、
1. (地域に関係する人なら)誰でも参加できる
2. その本人が誰であるか特定できる(実名、実情報による登録)
3. 利用は本人情報に基づくが、場合によって本人を特定できる情報の開示・非開示が使い分けできる
(例)開示したい情報をユーザ、グループ毎に設定できるなど
4. 疎なコミュニケーション、蜜なコミュニケーションの使い分けが出来る
5. コミュニティによって情報共有の深度を変えられる
ということが出来る必要があると考える。
これが出来て初めてネット上で地域間でのコミュニケーションが可能になると思う。
その上で住民利用状況を常に把握し、フィードバックを受け、最適な地域ソーシャルネットワークサービスにしていく必要がある。
とかく、自治体のサービスでは1度作ったらシステム更改までそのまま使い続けることが多いが、Webのサービスに100%や完成形はない。
実際の生活と同じで常に変化し続ける。
生活、文化、環境、時代背景などの変化に応じてコミュニケーションのとり方も変わってくる。それをキャッチし、今後どのような地域にしていくのかを描いていくのが市の役割である。
この町をどうにしたいのかを常に考えながら、その中で必要なコミュニケーションを想像し、それをインターネットと言う手段を利用して実現していく。それが地域SNSに課せられた役割である。
地域SNSがいらないと言うわけではない。必要だと思う。時代の変化、コミュニケーションの変化に対応出来ないツールはいらない。構築した地域SNSがそこに対応し続けることが難しいなら、時代に合わせて形を変えていくSNSを利用して、その中で地域SNSを実現していくのも1つではないかと思う。
3回に渡って地域SNSを取り上げて書いてみました。
SNSとは、そして地域SNSとは、地域のソーシャルグラフ形成に何が必要かということを考えるきっかけを与えてくださった@koma1950さん、@hiromi_hojoさん、ありがとうございました。今後、自分が生まれ育った群馬県に色んな形で恩返しが出来ればと思っています。
今回はその締めくくりとして、「地域のソーシャルネットワークへの提言」と題して、地域ソーシャルネットワークに求められるものは何かと言うことを考えていきたい。
図は自治体のページから引用させていただきました。
1. そもそも地域のソーシャルネットワークは1つではない
我々は実は地域においては色々なネットワークを築いている。子供であれば、学校、友達、友達の友達、塾、習い事など。大人も会社、子供の親(PTA、ママ友など)、会社の仲間、地域(隣組)、サークル活動など。その他、mixiなどのSNSで築いたソーシャルネットワークがある。それらが、繋がりあい「地域社会」ソーシャルグラフを形成しているのである。
2. 各ソーシャルネットワークによって必要な情報、共有すべき情報などは異なる
友達だからと言って、その友達の関係は1つでくくることは出来ない。仲間で共有したい情報、仲間のなかでもあの人には共有してもいいが、あの人には共有したくないなど、共有すべき情報のレベルは違う。また、地域社会においては子供や女性は常に犯罪リスクと隣り合わせにいる。仲間内では本名や連絡先などの情報を共有することで、本人性が確認できると言う安心感は必要だが、それ以外にはあまり個人情報を共有せずに、気軽にコミュニケーションをとり、その中からリアルで信用できる関係を築くことも大切である。
3. 一方的な情報提供はいらない(提供する情報の棲み分けが必要)
mixiやGREE、モバゲータウンなどの旧来のSNSのほとんどのビジネスモデルは、広告収入による収益確保になる。その場合、PVをいかに増やすかと言うことが重要になる。mixiはサービス開始当初「既に入会している登録ユーザーから招待を受けないと利用登録ができないという完全招待制」を採用していたため、SNSユーザの増加=ソーシャルグラフの形成のスピードに依存していたため、mixiと言うサービスの認知を早める必要性、およびPVを稼ぐ必要性から「リアルのソーシャルグラフ」をネットに持ち込むこと以外のサービスが様々用意されている。(例:mixiニュース)また、当時ブログが流行っていた背景もあり「日記」のように情報発信型のツールも用意されている。
従って、商用利用と言う背景の下で必要なサービスや、当時の時代背景から用意されたサービスあり、それらは「ソーシャルネットワークサービス」として必ずしも必要となる物ではないのである。
# 現に、mixiはTOPからmixiニュース、最新日記を排除している
4. 地域のつながりは地域に閉じたものではない
地域SNSと言うと、その地域に閉じたイメージがあり、実際おおたんネットなども太田市のホームページなどでサービス開始を告知したのみで、市外に居住している人はほとんどと言っていいほど知らない。
(市内の人も約千数百人しか登録はない)しかし、地域生活に関わる人は、その地域の住人だけではない。近隣に生活する人、物資や情報を提供・共有する人、出身者など様々な人がその地域生活を支えているのである。
すなわち、地域SNSは地域生活をそのままネットに取り込むことが大切であって、
1. (地域に関係する人なら)誰でも参加できる
2. その本人が誰であるか特定できる(実名、実情報による登録)
3. 利用は本人情報に基づくが、場合によって本人を特定できる情報の開示・非開示が使い分けできる
(例)開示したい情報をユーザ、グループ毎に設定できるなど
4. 疎なコミュニケーション、蜜なコミュニケーションの使い分けが出来る
5. コミュニティによって情報共有の深度を変えられる
ということが出来る必要があると考える。
これが出来て初めてネット上で地域間でのコミュニケーションが可能になると思う。
その上で住民利用状況を常に把握し、フィードバックを受け、最適な地域ソーシャルネットワークサービスにしていく必要がある。
とかく、自治体のサービスでは1度作ったらシステム更改までそのまま使い続けることが多いが、Webのサービスに100%や完成形はない。
実際の生活と同じで常に変化し続ける。
生活、文化、環境、時代背景などの変化に応じてコミュニケーションのとり方も変わってくる。それをキャッチし、今後どのような地域にしていくのかを描いていくのが市の役割である。
この町をどうにしたいのかを常に考えながら、その中で必要なコミュニケーションを想像し、それをインターネットと言う手段を利用して実現していく。それが地域SNSに課せられた役割である。
地域SNSがいらないと言うわけではない。必要だと思う。時代の変化、コミュニケーションの変化に対応出来ないツールはいらない。構築した地域SNSがそこに対応し続けることが難しいなら、時代に合わせて形を変えていくSNSを利用して、その中で地域SNSを実現していくのも1つではないかと思う。
3回に渡って地域SNSを取り上げて書いてみました。
SNSとは、そして地域SNSとは、地域のソーシャルグラフ形成に何が必要かということを考えるきっかけを与えてくださった@koma1950さん、@hiromi_hojoさん、ありがとうございました。今後、自分が生まれ育った群馬県に色んな形で恩返しが出来ればと思っています。
