仕事と感情 | Equal

仕事と感情

しばらくの間通院介助で一緒に病院へ行ったり
帰りにランチしたりしたTさん

末期癌に侵され
強い痛みに耐えながら
だんだんマイナスな意識を持ち始め
投げやりな言動もしばしば

診察を嫌がり
どのヘルパーさんも手のつけられない状態だったけど

それでもアタシとの通院の日には
ランチを楽しみにしていて
アタシと一緒だと診察も受けてくれたり

ランチと言っても
口の中までも痛みが広がり
ほとんど物を口にすることなど出来ないのに
それでも一緒にランチをするんだと
ドリンクを飲んでは痛みにうずくまる

そんな日々を過ごした後
緩和ケアの選択
入院して通院介助はお役御免

その空いた時間にすぐに他の仕事が入り
忙しい日々

家の近くの病院だからと
一度お見舞いに・・・と思っていた矢先
Tさんの訃報

あんなに慕ってくれていたのに
何となく顔を合わせなくなったまま
何の挨拶も出来ないままの別れ

事務所でお見舞いの話をしたら
「ヘルパーは基本的にお見舞いとかは行っちゃだめよ」と一言

たくさんの方々と触れ合い介助しながら
必要以上に親身になることは禁止

ひとりひとりに特別な感情を持ってはいけない現実
必要以上ってどこから?

だけど関わってる時には
その利用者さんのことを考え
どうすれば一番その方にとって助けとなるか
親身になって介助するのも原則

仕事と感情を切り離して考えることが出来ない・・・

一度でも関わった人達が
いなくなっていくのはやっぱり寂しいし悲しいよね

きっとこんな日が来ることは
わかっていたことなんだけど
これから先何度となく来る試練

乗り越えてまた明日は笑顔で
誰かの元へ行かなくちゃ

Tさん
痛かったのにがんばったね
天国で大好きな甘いものをたくさん食べて
ニコニコ笑っていてください

ご冥福をお祈りいたします。