出来るまで・・・ | Dream Catcher

出来るまで・・・

「出来るまでやらせる」

これって大事なことだと思うんだよね。


だけど、中には制限時間を設ける以前に、全く出来ないであろうと推測できるような状況におかれる人もいるわけで、その場合にどうするか・・・は、ある意味で教育者としてのスキルを問われると思う。

これまでに自分がヒアリングして集めた情報をまとめると、学力が低い学生ほど、前述のような状況に置かれるケースが多く、「時間切れ」で終わってしまうことが多い。

だけど、この時間切れは、あくまでも当初の制限時間の枠内の話で、そこから先の時間で、取り組んではいけない・・・という意味ではない。(もちろん、評価されるべき内容は、あくまでも制限時間内での仕上がりだけど)

取り組ませている内容にもよるだろうけど、重要度や頻度などを考慮して、評価するorしないに関わらず、最後までやらせることをしないと、その科目がどうこうというレベルの話ではなく、物事への取り組み姿勢という観点で大きな問題を抱えることになる。

というのも、「時間切れ」の経験が多い学生ほど、「出来なければ時間ギリギリまで引っ張って、時間切れで逃げ切る」というスタンスになってしまっている傾向があるから。

出来るまでやらせて苦痛を与えるのは悪である・・・みたいな風潮が一部にあり、時間切れでやれていなくても最低ラインの評価がつけられ、卒業(進級)・・・みたいな感じになっているようだけど、それは単なる「学歴売買」でしかないと自分は思う。

こんなスタンスで、社会に出て仕事をする・・・のは、そもそもムリがあるわけで、その人物の一生の面倒をみる覚悟がある上で、前述のような風潮を起こすのであればご自由に・・・と思うけど、自分の手元を離れた瞬間、その責任を負わないのであれば、それは無責任な見解以外の何者でもない。

昨今、メンタル面に問題を抱えている学生が増加傾向にあるだけに、考慮すべきところは考慮した上で・・・になるので、教育する側に大きな負担がかかるのは事実だけど、コレまでの自身の経験から、(学生の)家族に協力してもらうことで、多少なりとも軽減できるのかな・・・と思う。

学校での学び1つ1つがキャリア教育であることを考えれば、「苦痛」と解釈するのではなく、「カベ」と解釈して、乗り越えさせることをやっていかないといけないよね。