読書ノート①「臨3311に乗れ」 | ひろどんの歌声日詩♪
先の震災で、本棚から落ちまくった本の山。

最近、余震が落ち着いてたきたもので、

本棚に戻したこの機会に

まだ読んでいなかった本や久しぶりに読み返した本について、

メモ帳がてらの読書ノートでも書こうかと思い立ちました。


マンガから小説、雑誌まで、いつまで続くかは分かりませんが

頑張ってみようかなと・・・。 あせる


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臨3311に乗れ (集英社文庫 青 39-B)/城山 三郎

¥540
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今でこそ、知らない人が居ないほどの大会社『近畿日本ツーリスト』さんが、

まだ秋葉原のガード下にて社員若干名で設立した頃から

世界中に支店を持つに至るまでの足跡をまとめた

社史というのか、名物社長の馬場さんと社員たちの奮闘記です。



タイトルにある『臨3311』は、東京駅から京都に向かう団体専用の

臨時列車の便名。


これは、まだ定期列車しか無かった頃。

近ツーさんが近鉄系の旅行会社「近畿交通社」と合併する前の「日本ツーリスト」の時代に、

社長が国鉄へ陳情しまくって通してもらった便に由来して

タイトルが付けられています。



今では、テレビ「世界の車窓から」などで

乗客が車両からはみ出た状態でも列車が走る風景を

主に後進国でよく見られるますが、

終戦後の日本も同じ状態でした。


そんな最中に新設された旅行会社が、

戦前から続く大きな旅行会社とは一線を画した経営方針で

大企業へと成長。


その功績はとても大きく、

今でこそ当たり前になっている旅行専用の貸切列車や船を編み出し、

それまでは誰も注目しなかった無名な景色や温泉や建物等を

観光名所として全国に観光コースを作り出すと共に、

ガイドやガイドブックを充実させ、観光を地方の産業に根差させたり。

今の観光旅行のベースを作られました。


また、どの業界よりもいち早く、

支店や取引先の700箇所以上を全てオンラインで繋ぐ等

近ツーさんの功績は挙げたらキリがありませんです。




「土地も資源もエネルギーも無いこの日本が、生きて行く上に残されているのは、

ある種の創意とともに、やはり、人間たちの情熱、

その熱っぽさ以外にないのではないか・・・」

と、作者の城山三郎さんが、あとがきで書かれております。


これからどうなって行くのか分からない震災後の日本にとって、

知恵と情熱がキーワードになるのかな、とおぼろげに思いますた。





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