東宝/フジテレビの「ローレライ」を借りてみた。

この作品、よく「ガンダムだ」と言われる。
小説版担当の福井も「50代以上の人にガンダムを理解してもらうために書いた」というコメントを残している。なぜ50代以上の人にガンダムを理解させようと思うのか、は、よくわからないけど。

この作品をしてガンダムだと思わせるギミックは、「戦争」「子供」「超能力」の三点セットだろうか。
「子供」については、香椎も妻夫木も子供に見えないので違和感ありありなのだが、まあ「超能力」の描写が極めてニュータイプ能力(ローレライシステム=サイコミュによる空間把握能力、人の生き死にに対する感受性の過敏さ)に近いので、短絡的に考えればパウラ=ララァの連想になるのだろう。

しかしまあ、「水」に包まれるスーツ、は「エヴァンゲリオン」を彷彿とさせる。字幕の明朝体もオーディオコメンタリーでは市川昆だと言っていますが、この映画観る人が真っ先に想起するのもやはりエヴァだろう。
甲板に主砲、艦橋のある伊507潜(原型艦のスルクーフがそうなのだからしかたないが)水上に姿を表す様は「宇宙戦艦ヤマト」のようだし、そもそもこの「第二次世界大戦中の日本軍の超兵器潜水艦」という設定は、ガンダムを理解させたいはずの50代以上の人には「海底軍艦」を想起させるだろうし、その人たちにはパウラのプラグスーツはX星人のコスチュームに見えよう。

そしてヤマト以後ガンダム初期世代のおいらには、パウラの回想におけるナチスによる人体実験は「Xメン」、パウラの下着?姿は「ゼイラム」のイリアに見えるのである。
あげくの果てには佐藤隆太に野球のボールを持ち歩かせるという暴挙に出るが、代表的な2作はどちらもTBSなので言及はされない、というなんとも微妙な楽屋落ち。

その他、コメンタリーでは「ダイハード」「タイタニック」「エイリアン」「沈黙の艦隊」?などにも触れている。かように記号に満ち溢れた作品は、物語も記号どおりに進む。

嫌いじゃないですよ。

ただ、考証にいくつか引っ掛かりを覚えるのよね。

(字数制限につき、続く。)