(承前)

東京への原爆投下作戦を担当したB29、機体愛称「ドッグスレー」。この機体のためにわざわざ犬大好き押井守に犬ソリのノーズアート描かせてるのだけど。

テニアン配備の原爆投下作戦用B29のなかで、この時点でノーズアートがあったの、広島に投下したエノラゲイだけなんだよね。下手すると機体愛称さえまだついてない時期かもしれない(機体愛称は8月9日以降、ノーズアートは戦後本国で。部隊マークも本来のものではなく他の部隊のマークを流用している。原爆作戦が極秘任務のために行われた秘匿偽装)。

どうせ史実にない機体なんだからいいじゃん、てんなら、まあ、いいけど。

ドッグスレーに搭載された原爆のコードネームは「スキニーアンクル(ガリガリおじさん)」というらしい。てことは、開発中止された「シンマン(痩せた人)」の成れの果てかもしれない。てことは、ドッグスレーは原爆搭載早期改修型機、ということだろうか。原爆投下改修のプロトタイプはシンマン用の爆弾倉扉になっていたはずだ。
なんにしても、このあたりは映画では語られていないのだけど。


で。

それが離陸するでしょ。それを丁寧に照準して、一発で撃墜するでしょ。
で田口が倒れて、伊507は消息不明になるでしょ。

とりあえず、東京への原爆投下は阻止された。めでたしめでたし。

なんだけど。

一機落とした、万歳、じゃあ、ダメなんだよ。

原爆投下作戦はさ、投下用と観測用で最低でも2機、他にも写真撮影機、目標天候偵察機まで入れれば4機以上(浅倉との密約による任務なら東京以外に目標はないのだが、最優先目標、と言っているのだから、当然代替目標を設定している。多分横須賀か。とすれば天候偵察機は2機。)のB29が飛ぶんだから。天候偵察は先行するとしても、当然この時も、広島と長崎で観測担当したグレートアーティストか、投下機同様新設定の観測機、撮影機の3機が飛ぶはず。

あれじゃ、たまたま最初の一機が原爆搭載機でよかったね、ってだけじゃんか。

と、気になる点一杯の映画でした。
近いうちに小説版読むことにします。