梅雨の時期に、
人の目を楽しませてくれる花「紫陽花(あじさい)」。
晴れた日には、
『紫陽花を眺めながら、散歩したい』
そう思った私は、
鹿児島市吉野町の「鹿児島県立吉野公園」へ向かった。
地元では、
鹿児島県立を省略し、ただ「吉野公園」と呼んでいる。
私は、
鹿児島市中心部から、北東に車を走らせた
吉野台地を
登り始めると、約15分で公園に到着する。
「吉野公園」は、
標高234メートルの高台にあり、鹿児島県本土のほぼ真ん中に位置している。
自然景観を生かしつつ、
整備された公園で、敷地面積は30.9ヘクタール。
1989年(平成元年)には、
国内の代表的な都市公園として、「都市公園100選」の一つに選定された
公園に入ると、
『雄大な桜島が、目の前だ』
さっそく、
私は、「あじさいロード」へ足を運んだ。
遊歩道では、
紫陽花が、すでに見頃を迎えている
紫陽花は、
アジサイ科アジサイ属の落葉低木
もともと、
日本原産の植物で、原種は「ガクアジサイ」だ。
「ガクアジサイ」
「ガクアジサイ」は、欧米にも伝わった
日本では、
品種改良された「西洋紫陽花」を逆輸入してきた。
ちなみに、
紫陽花の英語名は、「Hydrangea(ハイドレンジア)」。
「水の器」という意味が、込められた名前らしい
雨が似合う
『紫陽花には、ピッタリだ』
育つ場所の
土壌酸度で、紫陽花の色は決まる。
酸性なら、青や紫などの寒色系。
アルカリ性であれば、赤っぽい花が咲く。
この公園は、
1970年(昭和45年)5月に開園した。
私が幼稚園に、通い始めた年だ。
幼稚園での
初遠足は、できたてホヤホヤの「吉野公園」だった
当時の私には、
『とにかく、だだっ広い』と感じられた
最もイメージに
残るエリアを目指して、芝生を横切った
そのまま、
私は展望台まで、歩を進めた。
展望台の正面には、眼下に「桜島」
見晴らしが良ければ、
ここから、遠くの霧島連山や開聞岳を眺望できる。
私は、
指宿市方面を狙い、カメラを構えた
でも、
『折り悪く、かすんでいる』
桜島を背にすると、
再び「あじさいロード」へ戻った。
一方、小さな花が
集まって咲いているように、見えるので『家族』・『団欒』というポジティブな花言葉もある。
通りの両サイドには、
豊かな色合いで、紫陽花が『和気あいあい』と咲き誇っている
しばらく、魅入っていると
いつの間にか、私はハッピーな気分になっていた
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