私の暮らす鹿児島では、
広大なポピー畑が、圧倒的に少ない
『咲き誇るポピーを眺めたい』
でも、
『ピークは、既に過ぎたかな~』
そう思いつつ、
私は、鹿児島市平川町の「錦江湾(きんこうわん)公園」へ向かった
到着するなり、
咲き乱れる赤いポピーが、目に飛び込んだ
花壇に、
植えられているのは、シャーレーポピー。
シャーレーポピーは、
ヨーロッパ原産で、花が小さいことから「ヒナゲシ(雛芥子)」と呼ばれる。
薄い紙のような花びらと、
細い茎からは、“繊細で、ひ弱な”イメージを受ける。
だが、
最近の激しい雨に、耐えられるタフな性質を持っているようだ
シャーレーポピーの色は、オリジナルが赤。
しかし、
たまに、違う色の花も顔を覗かせている
ポピー全体の
花言葉として、「いたわり」・「思いやり」・「恋の予感」などが、日本では代表的だ。
一方、西洋においては、
「忘却」・「眠り」・「想像力」という花言葉が用いられる。
「忘却」・「眠り」は、
『ポピーに、ふさわしくないのでは……』
訳を調べてみると、
ポピーの属名(ケシ属:Papaver)は、ラテン語の「Papa」(粥)が語源となっている。
幼児を眠らせるため、
お粥(かゆ)に、催眠作用のあるケシ属の乳汁を加えていたことが由来らしい
公園の花畑が、
造られているのは、なだらかな山の斜面だ。
ゆっくりと、
私は勾配が、ゆるい通路を歩いた
もちろん、
“ひなげしの花”を歌いながらだ
(私が小学校低学年の頃、アグネス・チャンは超売れっ子)
ヒナゲシの咲く丘を登り終え、
少し進むと、桜島を望むことができる
せっかく、来たのだから
『バラ園にも、寄って帰ろう』
公園に、
植栽してあるバラは、約250種・約1200株
私は、何度かシャッターを切った
駐車場から、
ポピー畑を振り返ると、風に揺れる“陽気な赤い絨毯”が、私を見送ってくれた
最後まで、お読みいただきありがとうございます
それでは、また