突然、その感情は湧き出した。
忘れていた…
以前
インナーチャイルドからの声を聞き
生まれたときの記憶が蘇ったのを。
その時、
ちゃんとその声を
その悲しみを受け止め
癒されたと思っていたのに…
さっき突然
また湧き出てきたのだ。
まだまだ癒しきれてなかったのね。
そうだよね。
そう簡単なものではないよね。
私は次女として生まれ、下に弟がいる。
今から50年も前は
まだまだ家を継ぐのは男子であり、
男の子を生むことが貴重とされていた時代。
だから、姉が生まれ
次こそは男の子を!と期待されていた。
当時は生まれるまで性別も判別出来なかったので、
その瞬間を
両親も親戚も、
近所の人までも心待ちにしていた。
ところが、
女の子。
私が生まれたのだ。
がっかり、、、、、、。
その一瞬の空気が、
私に何度も何度も突き刺った。
父の残念そうな顔
母のすまなそうな顔
おばあちゃんの露骨な表情
周りの小さなため息…
皆にとって
それはほんの一瞬で、
五体満足に生まれて良かった!
という感情にすり替えらたのだけれど、
私に突き刺さったトゲは
一生、
抜けることはない。
特に私は、
そんな周りの感情を察知しやすい体質のようだ。
その上 幼少期、
父から
「お前が男だったらなぁ」と言われ、
とても悲しかった、、、らしい。
その記憶は無いのだけれど、
インナーチャイルドは、
そう言って泣いている。
今夜も、涙がいっぱい溢れ
震えてしまった。
ここからは記憶がある。
下に生まれた弟は、
みんなに愛され、可愛がられた。
私や姉も、可愛がっていた。
でもいつも私と姉は、
末っ子だから尚更 特別に可愛がられる弟を見るたびに、
「どうせ私たちは…」と、慰めあっていた。
でも、
姉は初めての子であり、
おばあちゃんたちにとっても初孫だから
立派なお雛様があったりして、
私にとっては、
羨ましいことがたくさんあった。
どうせ私なんか…
私は拾われた子なのかも…
要らない子なのかも…
そんな感情をいつも抱いていた。
だから、きっと無意識に
何とかして父や母、おばあちゃんに
『認められたい』
『褒めてもらいたい』
と言う感情を秘め、
いつも自分を卑下しながらも、
頑張ってきたんだ。
自分で自分を抱きしめ、
私には愛される価値があり、
女として生まれてきて良かったんだと慰めた。
私は私。
そのまんまの自分でいいんだ。
大好きだよ
でもね、
分かったつもりでも、
本当にそう思い切ることは
なかなか難しい。
そこには、どこか無理があるからね。
トゲは一生抜けずに、
このハートに突き刺さったままあるのだ。
今更、私が生まれた時の皆の感情を変えることは出来ないし、
両親にそんな話をしたとしても、
逆に親を傷つけることになる。
だからね、
そのトゲを無理に抜く必要はないんだ。
ただその事実を受け止め、
そうだったんだな~って
眺めればいい。
私自身がその感情に寄り添えば、
それでいいのだ。
だって、
誰も悪くないもの。
当時、両親や周りがそう思ったって仕方ないもの。
そんな時代だったのだから。
今 両親は、
三人の子どもそれぞれを
とても愛してくれていて、
大切に
大切に
思ってくれている。
そして、
今こうして
女だからこそ出来る“しごと”をさせて頂いている。
もしも私が男だったら、
こうは上手くいかないだろう。
両親も、
心配しながらも応援してくれている。
女でなければ経験できない
出産・子育ての素晴らしい経験もさせてもらえた。
女に生まれてきて、
本当に良かったね。
いや、
男としてとか、女としてとかじゃなく
生まれてきて、
本当に良かったね。
この両親の元に生まれてきて、
本当にしあわせだな。
それで、いいじゃない(*^^*)
うん
ありがとうございます