彼が

 

だけど もういっかい、、、

って私が最後まで言う前に私の腕をつかんで

自分のほうに寄せた。

 

 

それが妙にどきどきして

自分で言う前にされたことで余計に胸が熱くなった。

 

初めて感じた彼のぬくもり。

父ちゃんじゃない男性にこういう状況で

抱きしめられたのはもちろん初めてだし、 「男の人」 を感じたのは

久しぶりだった。

 

 

顔が見れないので彼の腕にうずくまる様にしてしばらくいると、

彼がここじゃ危ないから歩こうと言った。

 

 

駅の近くに公園があって、そこのベンチにひとまず座った。

 

彼も私もきっと酔っていて気持ちが高ぶっていたんだ、

座ると少し冷静になる。

 

私もそうだけど、、、

やっぱり彼もいけないことだってわかっているし、

これ以上進むのは良くないってきっと頭ではわかっている

そんな風に感じた。

 

お互い趣味も合って一緒にいると心地よくて楽しくて

恋人だったらどんなに楽しいだろうって思う。

 

でも私たちは違う。

 

『りかちゃん

ごめんね。りかちゃんと知り合ってから、3ヶ月以上たって

初めて会って、その後にこんな気持ちになるなんて

思わなかったんだ。

一度会ったらもう一度会いたいって思ったし、今日会えるのもずっと

楽しみにしてた。りかちゃんの笑顔がずっと心にあって、毎日頑張れた、

家で辛くても知り合ってからずっと支えになってた、でもいけないってわかってる、、、

 

もう、会ったらだめだよね、、、』

 

 

彼が話すのをやめた。

 

 

 

 

私はそうした方がいいって頭ではちゃんとわかっているのに、

心ではそう思っていなかった。

 

 

 

心がついていけなくて

だから言葉にならなかった。

 

 

やっぱり彼はそう言う気がした。

 

ほらね、

良かった

 

 

そういう彼でよかったって 

 

うん、よかったじゃん。

 

 

 

安心したのに、もう会わないほうがいいよそうだよね!

 

って言えない

 

言葉がでてこない。