今日はUK出身のR&Bシンガー、Jamelia(ジャメリア)の3rdアルバムをピックアップ。

前作「Thank You」のヒットで名前は知ってたんですが、彼女のアルバムを買うのは今作が初めてでした。


アルバムは明るく爽やかなロックナンバー「Something About You」からスタート。

アルバムジャケットや、イメージから普通のR&Bをイメージしていたのですが、

今作はR&Bというよりはポップ、ロックフィールドに近い曲が多いです。


続く「Do Me Right」ではアラビアンな民族楽器っぽい音色にデジタルビートが絡みついた

アゲアゲナンバー。Afrika Bambaataaというエレクトロ・ヒップホップのベテランアーティストの楽曲を

サンプリングしたサウンドだそう。…というかこの人のことよく知らないんですけどねあせる

ジェイムス・ブラウンなんかとの仕事もあるかなりのキャリアの持ち主。ヒップホップ・カルチャーに大きく

貢献してきた最重要人物のひとりみたいです。


「Window Shopping」はサウンドが好きですね。雰囲気はクールなラテンのダンスポップなんだけど、

要所要所でスクラッチが入ってたり、コーラスが凝っていたりとバックのサウンドに聴き入ってしまう感じのつくり。


「Know My Name」も好きなサウンド。こちらは幻想的なシンセサウンドが印象的。

アレンジとプロデュース、そしてすべての演奏をSoulshock&bikerが担当しているんだけど、

アルバム中一番おしゃれなサウンドかな。そして一番ヒップホップ的な作品。


「No More」はなんとオルタナ・バンド、The Stranglersの名曲「Golden Brown」をサンプリングしたナンバー。

ワルツ調のメロディーに乗せてパワフルに歌ってます。この曲はなんとなくAlicia Keysも歌いそうな雰囲気な

深いソウルナンバーに仕上がってます。これも好き。


「Ain’t A Love」はKool&The Gangの「Jungle Jazz」使いのラテンダンスナンバー。情熱的な

ギターのサウンドや、バリエーション豊かなパーカッションの音色など、彼女の楽曲は打ち込みだけでなく

バックのサウンドの「生音のよさ」も際立ってる気がします。


「La La Love」はマイナーメロディーの切ないメロディーが印象的なポップチューン。

歌謡曲っぽいキュンとくる系?の感じで、日本人はこういうの好きそう。これまたギターサウンドがいいですね。


「Go」は前の曲から、がらっと雰囲気が変わって、大人っぽく力強い、ピアノソウルナンバーを歌い上げてます。

ゴスペルっぽいコーラスも挿入されてます。


「Get Up,Get Out」も面白い1曲。サウンドは冒頭からバイオリンの落ち着いた音色と

ポップなメロディーラインが共存する不思議な展開で始まり、リリックやボーカルやコーラスは

完全なヒップホップ調という、楽しい仕上がりになってます。


「Beware Of The Dog」はUKのDepeche Modeの「Personal Jusus」をそのままサンプリングしたもの。

原曲はクールなシンセサウンドとバンドサウンドの融合という感じだったけれども、Jameliaの「Beware~」は

もっと挑発的な感じのバンドサウンド+ダンスビートという感じ。


「Got It So Good」は古きよきソウル・ミュージック風のナンバー。躍動的なリズムのナンバーが

続いていたので、ここら辺は落ち着きますね。こういう落ち着いた曲を歌うと25歳という彼女の実年齢よりも

さらに大人っぽい深みを感じます。


「Hustle」は「ロッキー」を元ネタに使ってるナンバー。ブラスアレンジがかっこいい仕上がりです。


ボートラは「Something About You」のリミックス2曲と「Tripping Of You」。

「Tripping Of You」は展開が面白いです。神秘的なシンセサウンドでウィスパーボーカルを

駆使したひら歌の部分と、いきなりロックお姉ちゃんに変貌するサビの部分の対比が

気に入ってます。


…というわけで冒頭でも書いたとおりR&Bというよりは、ほんとにポップアルバムとして楽しめる一枚。

ただ、随所にヒップなメロディーがはめ込まれてたり、なによりサウンドの遊びが豊富です。

残念なこととしては、歌詞が入ってないこと。国内盤にも解説しかないし…あせる。歌の世界を

もうちょっと知りたかったな。それをのぞけば結構楽しめたアルバムです。

ジャメリア
ウォーク・ウィズ・ミー