さてさて、今回はmihimaru GTの3rdアルバム「mihimagic」を紹介。

このアルバムは今回の沖縄旅行で暇な時間に、那覇のHMVに立ち寄った際に試聴してみてものすごく

キャッチーで、惹かれてしまい即購入しました。

なんか、僕がこれまで紹介してきたアーティストとはちょっと毛色が違うような気もしますが、

キャッチーで良い出来だったので紹介します。


彼らについては「名前は最近よく聞くけど曲は知らない…」っていうレベルで、

かつ、avex系のぽっと出のグループかと思ってたんだけど(超偏見ガーン)、実はレコ社はユニバーサルミュージック

で(所属事務所がエイベックスの制作チームと提携しているため、サウンドプロダクションはエイベックスっぽい

雰囲気満点なんだけどね)、メジャーデビューして3年ちょい…と意外とキャリアも積んでたのね。

誤解してましたショック!


さてアルバムは最新シングル「いつまで響くこのmelody」からスタート。この曲はジャズの名曲「IN THE MODE」を大胆に

サンプリングしたナンバー。誰でも一度は聴いたころがあるであろう、このメロディーは聴いてるだけで

うきうきと楽しくなってくる雰囲気を持った楽曲ですね。人の出会いと別れの大切さを歌ってます。


「気分上々アップアップ」は彼らの出世作となった9thシングル。なんといってもサビの「Hey DJ」の気持ちのいい

歌いっぷりがいいですね。何度も聴いてしまいます。普通にダンスビートなんだけど、程よくスクラッチやラップなど

がブレンドされて、Hip-hopの風味になってるのがポイントですね。彼らも安室奈美恵おねーさんと同様に

Hip-Pop」を標榜してるようでニコニコ。初めて知りました。


「Drum-Line」はマーチングバンド風のイントロから始まるポップチューン。淡い夏の恋を描いた

青春っぽい詞の内容が、「若い~」って感じ。爽やかです。hirokoとmitsuyukiの掛け合いラップも

なかなかいい雰囲気。


「マジカルスピーカー」はフュージョン風のナンバー。ピアノの音色がとてもかっこいいです。


「Squall」は失恋ナンバー。切ないメロディーながらも、重たい雰囲気ではないです。

雨を情景にした失恋ナンバーってもう定番中の定番なんだけど、

そこにラップが乗る展開ってのが彼らならではだし、この詞にしてはさらっと聴ける曲調も珍しいし、これはこれでいいのではない

でしょうか。


「WAVES~Intrelude~」を挟んで、続く「楽園」も好き。これは沖縄の三線を使った(たぶん打ち込みだけど)、

リゾート感あふれるナンバー。沖縄大好きな自分としては三線の音色の入ったものは無条件に気に入ります。

全般に流れるゆるーい空気もいい感じ。


「Hello,Pansy!!」は一転して、hiroの歌いっぷりも勢いにあふれたロッキンなナンバー。

クラップ音なんかもふんだんに使用していて、ライブ向きの一曲になるんでしょうね。


「ツヨクツヨク」もポップロックナンバー。うまくいかない日常を乗り越えて、明日に向かおうという

メッセージの込められた非常に前向きな歌。けれどもこういう歌って、わりとありふれているし、

なんとなくサビの一部が浜崎あゆみ嬢の「independent」に似てて、かつ、楽曲全体のイメージが

初期愛内里菜をほうふつとさせるテイストになってます。そこにラップが加わることでかろうじて

オリジナリティを保ってる感じあせる


「Over Drive」は175RのSHOGOをフィーチャリングしたパーティーチューン。

わいわい騒ぐという詞の楽しい雰囲気と、SHOGOのほどよく軽めのボーカルと

mihimaruの2人の息が合ってます。


「さよならのうた」は彼ら流の卒業ソングともいえそうな別れの歌。

切ない別れを描きつつも、未来への希望のほうが大きいという

瑞々しい描写が印象的です。壮大なベルの音色も挿入されて、広がりのある詞の世界を

演出してます。ここで聴けるhirokoのボーカルは大人っぽくていいですね。曲の雰囲気は

若干大塚愛っぽいかも。


「どーなのよ?最近」は「気分上々↑↑」のアウトテイクと、古坂大魔王氏と、彼らふたりによる

トークを中心とした内容。トークはラジオっぽい雰囲気で収録してて、内容は楽屋オチっぽい

内容ながら、hirokoの大ボケっぷり(ex. ・「車掌」を「社長」と聞き間違う。 ・「自分がTV向きではない」と

語るトホホショック!な理由、など)が彼女のパーソナリティを知るにはなかなか面白い内容。

おそらくファン以外では、このアルバムで初めて彼らの作品を買う人が多いでしょうから、

自己紹介っていう意味でも、楽しいかな。


ただこういうのって、収録することによって作品のテンションが下がる危険性を多分にはらんでいるんだけど、

これに関してはまぁ成功といえるかも。


そして次が大江千里とのコラボによる「部屋とYシャツと私」。平松愛理の14年前の大ヒットシングルのカヴァー。

千里さんのピアノはすごくうまいし、hirokoのボーカルも微妙にくせがあるものの、何度も聴くとこれはこれで

いいのかな、とも思います。ただ、何故、普段の彼らの音楽性とかけ離れた、平松愛理のこの曲を

今カヴァーすることになったのか、しかもそれを作曲者でもない大江千里とコラボしてるのか

(FMでの共演がきっかけとのことらしいけど、でもなぜこの選曲?)など小さな疑問はあるものの、

仕上がりはまずまずかなぁ。おしゃれなジャズ風のアレンジになってます。


それにしても、この曲リズムは「ワルツ」なんですけど、J-ポップのヒット曲で「ワルツ」調の曲って、

意外なほど少ないですよねー。そういう意味でも、貴重なこの楽曲に再びスポットを当ててくれたことは

純粋にうれしい感じです。


そして波音のSE「WAVES Ⅱ~Postlude~」にて静かにアルバムは幕を閉じるのですが、

冒頭でも書いたとおり、非常にキャッチーだし、聴いてて元気をもらえる一枚になってましたね。

深すぎるヒップホップは苦手だけど、普通のポップスも食傷気味で物足りないという人には

お勧めかも。批判や否定があることを承知の上で言えば、自分が聴いて感じたイメージとしては

浜崎あゆみや大塚愛、BoA的なサウンドの上に、ラップを振り掛けましたって印象。


僕は別にそれがいけないってことを言いたいんじゃなくて、ものすごくキャッチーなメロディーの上に

「今風」なヒップなラインが乗ることで、新しい個性が生まれている気がします。こういうのって

今まであったようでなかった世界だから、ここに目をつけた彼らおよびスタッフはなかなか賢いのかも。

意外に名盤だと思います。

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