6年前にリリースされた安室ちゃんの4thアルバム「GENIUS 2000」に最近はまってます。
これは産休から復帰後の第一発目のアルバムでしたね。
僕は彼女に関しては小室時代よりもSUITE CHIC以降のR&B路線が好き(ただし、あとになって
小室時代の曲も悪くないなぁ…って思ってさかのぼってる感じですが)なのですが、
このアルバムは彼女が、新しいブラックミュージック路線に進もうとしている過渡期にある
作品。小室哲哉とDallas Austinとの半分ずつのプロデュース作となってます。
アルバムはアルバム全体のイントロとなる未来的な雰囲気のインストナンバー「Make the Connection Complete」を経て、
「LOVE 2000」からスタート。シングル時のバージョンよりも、若干ビートが重たくなった感じになっています。
詞もじっくりと読むといいですね。来るべき新世紀に平和を願う気持ちを歌ってます。
続いて「RESPECT the POWER OF LOVE」。これは誰かを愛することの大切さを歌ったスケールの大きな
ポップソング。
「LEAVIN' for LAS VEGAS」はDallasワークスのナンバー。エンジン音とギターの演奏から始まる
イントロはウエストコースト風ですが、いざ楽曲が始まると、ここでの安室ちゃんのボーカルは
かなり低い音域ですね。これ以上行くと声が聴こえ辛くなりそうなくらいです。
詞は日常に疲れ果てた主人公がラスヴェガスに遊びに行こうと思う、という開放的な内容です。
「SOMETHING 'BOUT THE KISS」は好きな一曲。
切なく進行するメロディーラインと後半の英語クールなラップのギャップが面白い1曲。
(若干このラップ、若干硬い気もしますけど、まぁ許せる範囲かな)
「I HAVE NEVER SEEN」はピアノの音色が重たく展開するクラシカルな楽曲。
産休後の復帰第一弾シングルでしたね。まだ見ぬ世界に飛び込んでいく
決意を歌ったナンバー。
「STILL IN LOVE」は遠距離恋愛の切ない気持ちを
描いたポップナンバー。シンセのクラップ音が入ってたり、メロディーは割と明るめながら、
ボーカルが低音なこともあり、終始クールな雰囲気をかもし出す楽曲。
「MI CORAZON(TE'AMOUR)」は大好きな一曲。スパニッシュなギターのイントロから
始まり、一瞬「これが安室ちゃんの曲?」と思ってしまいそうな曲。曲が始まっても
ラテン歌謡曲っぽい感じで、なによりこんなに普通のポップスを歌っている
安室ちゃんって最近は少ないから、かえって新鮮な響き。
「YOU ARE THE ONE」は4人組外国人コーラスグループ
IMAJINをフィーチャーしたバージョンになってます。
この曲はもともとスペシャルプロジェクト、TK PRESENTS こねっとの楽曲として
リリースされたものの、当時は華原朋美の無理のある甲高いボーカル(それを考えると朋ちゃん、
最近歌がうまくなったなぁ)、とマーク・パンサーの変なラップばかりに気をとられてたけど、
この安室ちゃんヴァージョンは曲のよさが純粋に伝わるつくりに。
IMAJINは宇多田ヒカルのCubic U名義の作品にも参加してたみたいですね。
「KISS-AND-RIDE」はけだるいボーカルのポップソング。詞がすごく
生活感が表れてて、彼女には珍しい気もします。
まぁ、出勤する恋人を車で駅まで送ってきて、その背中を見送りながら
人や町の風景を眺めているというなんでもないシチュエーションではあるんだけど
ゆるーい曲の雰囲気とすごくあってます。
「THINGS I COLLECTED」は過ぎた恋を静かに懐かしむような
穏やかなアコースティック・スロー・バラード。
歌い上げない落ち着いた雰囲気が◎です。
次の「NEXT TO YOU」はせつないメロディーラインを刻む
シンセの音色が印象的なミッド・テンポのダンスチューン。
「ASKING WHY」はR&Bと清涼感あるポップスをミックスした
いわば初期・倉木麻衣のようなナンバー。後半の
キラキラしたピアノフレーズから、キーがあがっていくラストの
サビの展開が一番好き。
ラストを飾る「GIVE IT TRY」は好きな人の前では優しく、素直になれる
女の子のかわいい一面を描いたシンプルなバラード。
安室ちゃんのボーカルも不器用ながら優しさを表現しようとしている
試みが見られます。
そして、明るいピアノのインスト曲「LOG OFF」で幕を閉じるわけですが、
アルバム全体を通して全般的に非常に大人っぽくクールな雰囲気のサウンドになっています。
このアルバムよりも前の時代といえば彼女が、小室サウンドを前面に出してぐいぐいと前に出て行く
感じだったのが、このアルバムぐらいから、だいぶボーカルの表現力もヴァリエーション豊かに
なってきたんじゃないかな、と思います。
小室とダラスの分担プロデュースということで、楽曲がばらばらのイメージになるのでは?
って勝手に思ってましたが、どれも「クールなかっこよさ」と言う共通点で結ばれ、
統一感のある仕上がりになってたと思います。
- Namie Amuro
- GENIUS 2000