今日は朝っぱらから書いてます。昼から仕事なので。

さてさて、今回は中島美嘉のちょい懐かしい2ndアルバム「LOVE」ですね。

彼女に関しては、ライブに行きたい~ってほど大好きなわけでもないのですが、

なんだかCDは聴きたくなるアーティストの一人なんです。正直そんなにお歌は上手じゃないけど、

ヘタの一歩手前で、微妙に自分の持ち味にしてしまう味のある歌い方ができる人だとおもうし、

なによりサウンドプロダクツが超豪華。贅沢です。


まずは、「うにょにょーん」という電子音と、小気味いいパーカッションとホーンセクションではじまる

ファンク・ソウルナンバー「Venus in The Dark」ではじまります。二股かけられている女性の気持ちを歌ったナンバー。


続く「Love addict」は好きな一曲ですね。ハイテンポでジャジーな展開はちょっとEGO-WRAPPIN’あたりを彷彿とさせます。

この曲は大沢伸一の手によるものですね。 アーバン・クラブ・ジャズ風とでも言うのかな。かっこいいです。

彼女、こういう曲調も結構合うんだなぁと思ったものです。


「aroma」もジャズをベースにしながらも、こちらはゆったりと流れるような感じで雰囲気もムーディーです。

忘れようとしても忘れられない恋の想い出を静かに思い出すような詞の世界になっています。


そして「雪の華」。今回レビューしようと思ったのも、なんだかこの曲が無性に聴きたくなって、アルバムをラックから

取り出したことがきっかけです。今や冬の季節の定番チューンになりかけてるほどのラブバラードですね。

この曲は優しいメロディーをひたすらなぞるピアノの旋律と、はかなげな彼女のボーカル、そして景色が

目に浮かぶ詞の情景描写の豊かさがあいまって名曲になったのだと思います。


それにしてもこのアルバム、本来ならアルバムのハイライト、クライマックス的な「雪の華」をアルバム序盤で持ってきても大丈夫なくらい、後半までクオリティの高い楽曲が並んでいます。


「Resistance」は若干エスニック風味もブレンドされたような、ミドルテンポの楽曲。この曲のサビの歌謡曲風の

盛り上がりは結構好きですね。


「FIND THE WAY」はストリングスの広がりある演奏が、聴く人をおおらかな気分にさせてくれるナンバー。

「今ここで答えを出すことがすべてじゃない 焦らなくていい」という詞は、なかなか気に入ってます。

今の時代どうしても、急がないといけないことは多いけれども、こういう風に言って貰えると

少し気が楽になるというか。そういう優しい歌です。


「接吻」はオリジナル・ラヴのカヴァーですね。男性の歌を女性がカヴァーしたという大きな違いの

ポイントはもちろん、サウンド的にもちょっとレゲエテイストのビートがまぶされていることもあり、

原曲よりもちょっと明るめで、かつ、ゆるーい感じに仕上がってますね。


「LOVE NO CRY」はアルバムの楽曲中では珍しく、明るいメロディーラインのポップナンバー。

ひとつの恋を終えたけれども、それを乗り越え、いろんなことにトライすべく、

新しい一歩を踏み出そうとする決意を感じさせる前向きな詞になっています。


「愛してる」はタイトルそのままの、好きな人に対するまっすぐな「愛してる」という気持ちを歌った

ストレートなナンバー。バラードなんだけど、彼女のか細い(けれどもなんだか温かい)声質で

歌われるからこそ、詞の繊細なニュアンスも伝わってくる感じです。これが堂々と

歌い上げるようなパワフルボーカルで歌われても、同じ世界は作れないと思うしね。

中島さんならではの世界という感じです。


他にもけだるい雰囲気のブルース調の「You send me love」、ゆったりした優しい雰囲気ながら

詞は個性的で不思議な夢の世界を描いた「marionette」など、いろんな作家陣の楽曲提供を受けつつ、

その多彩な個性に飲まれることなく、きちんと自分の世界を表現させることのできる

人なのだなぁということが良くわかるアルバムです。


デビュー時はぽっと出のシンデレラガールみたいな印象でしたが、この作品、そしてこの

次の3rdアルバム「MUSIC」(レビュー済み)とどんどん上質のアルバムをリリースしていて、

次のアルバムもひそかに期待しています。

中島美嘉
LOVE