今日は話題のアトランタ出身の4人姉妹R&Bグループcherishの1stアルバムをピックアップ。

彼女たち、実際ビルボードのチャートでも好アクションを見せていて、また、日本でもFMを中心にオンエアも

されてるので人気は上がってるみたいですね。

また、CDの解説をはじめ、いろんなところで「ポスト・デスチャ」的な紹介もされてるけど…。

実際のところどうなんかなぁって思って買ってみました。

まぁ収録曲の「do it to it」が気に入ったのが一番大きな購入要因だけど。


アルバムはファンキーなMCからスタートする「that boi」からスタート。MCの煽り立てるような雰囲気とは裏腹に

終始クールに低音域をなぞるようなボーカル&コーラスと、ミステリアスなメロディーラインが印象的な

一曲となっています。


続く「do it to it」はショーン・ポールをフィーチャリングしたナンバー。「エイエイエイエイ~♪」という

コーラスからはじまるサウス・チューン。これまたクールなナンバーなのに、「do it do it do it~」のリフレインが

とてもキャッチーで思わず繰り返し聴いてしまう感じ。


前半で好きなのはアルバムタイトルチューンの「unappreciated」。冷めていく恋人の姿を歌った

悲しい内容のソウルナンバー。必要以上に歌い上げるというよりは、感情を抑え気味に表現した

感じのボーカルになっています。


他には、彼女のいる男性に惹かれていく危ない恋を描いた、セクシーな雰囲気の「taken」、

「好きでもない男につきまとわれて、うんざり。正直ウザイガーン」という、女の子のクールな気持ちを描いた

「stop calling me」(4姉妹の「hello」のセリフが印象的)、

神秘的な雰囲気ただようのトラックが印象的な静かなバラード「oooh」、

詞の中で4姉妹それぞれが男の好みを主張しあうという設定が面白いクランク・チューン「chick like me」など

楽曲の完成度は結構高いと思います。


さらに、切々と訴えかけるような歌い方が耳に残る「whenever」、

イントロの一瞬だけアリシア・キーズあたりのピアノソウルナンバーをほうふつとさせる

(というかアリシアの歌にこのイントロに似た曲があったのに思い出せないあせる)「fool 4 you」

ゴスペル風の荘厳な「moment in time」などなど、非常に聴きやすいと思います。


まぁ悪い曲もないし、キャッチーだし、グループ編成も含めて受け入れられやすい要素は揃ってると思うし、

また、ガールズ・グループといってもちゃんと自分たちで作曲できる能力もあるので

アイドルとは一味違うスキルも備えているのはわかるけれども、いまいち突き抜け切れてない印象も受けました。


なんか「R&Bグループ」という枠に収まっちゃてしまってて、今までいたほかのグループとの明確な違いは

感じなかったかな。いわゆるありがちなサウンドで、なんとなく優等生的というかクールというか。

もっと音的な遊びをしていたら面白かったんじゃないかな!? 

聴いた人が「なんじゃこりゃー」っていうようなへんてこトラックがあってもよかったかも。

1stアルバムにしてはなんとなく(どちらかというと悪い意味で)「綺麗にまとまった」感があります。


そしてポスト・デスチャというにはなんとなく「買いかぶりすぎ」な気もするし、

逆にそもそも彼女たちはデスチャのまねをしたいわけでもないだろうし。


ただ、実力はある人たちだと思うので、レコード会社や事務所側もヘンな売り方はせず、彼女たちの自由な個性を活かしてあげれば化ける可能性はあるかも。次の作品に期待です。

チェリッシュ, ショーン・ポール
アンアプリーシエイティッド