今回はVanessa Carltonの2ndアルバム「Harmonium」の紹介です。

彼女の作品については以前、1stの「Be Not Nobody」を取り上げましたが、

それに負けないくらいの傑作になってます。相変わらずピアノの音色が瑞々しくて好きです。


前作では全米大ヒットとなった「A Thousand Miles」をはじめ、春の光のようなポップスが満載でしたが、

このアルバムもヒットシングル「White Houses」からスタート。小気味いいスタッカートではじまる

イントロが聴く者を弾んだ気分にさせる、最高のイントロです。ありきたりの表現だけど鍵盤が生きて

いるような躍動感のあるメロディ。こんだけピアノを自在に扱えたらステキだなと思います。


そして続く「Who's To Say」ではなんと、ネプチューンズのファレルがバックコーラスで参加。

未来に向かって力強く進むパワーを感じさせる、ミッドテンポのナンバーです。


また「Annie」では彼女のファンという5歳の女の子の実話を元にして作られた詞。

幼くして末期がんに倒れ、死の淵に立っていても、力強く生きようとしているその女の子

を励ますメロディアスなナンバーとなっています。ヴァネッサ自身、アルバムでこの曲が

一番好きだそうです。


他にも、爽やかなメロディーの「San Francisco」、不穏な感じのメロディーに乗せて、

ちょっぴり詞の内容も怖い感じの「Half A Week Before The Winter」、 

マイナーテンポのロックに乗せて、彼に会えない夜の心の乱れを歌った「Private Radio」、

暗く、投げやりな歌い方で、彼に去られた女の子の気持ちを綴ったR&B風の「C'est La Vie」、

ストリングスの音色が壮大な雰囲気をかもし出している「She Floats」などがオススメのナンバーです。


アルバム全体を通してのサウンドは彼女が演奏するピアノもしくはキーボードのサウンドが

メインですが、明るいキラキラしたサウンドから、退廃的な感じまで表情豊かだし、

曲にあわせてボーカルの感じも、いろいろと違う面を見せていて才能に溢れた人だなと思います。

これまたジャケットも含めてとても好きな一枚です。

ヴァネッサ・カールトン
ハーモニウム